JScript の Number オブジェクト
更新 : 2007 年 11 月
Number オブジェクトの主な目的は、既定の数値型である Number 型で使用されるプロパティおよびメソッドをまとめておくことです。Number オブジェクトのプロパティで提供される数値定数を次の表に示します。
Number オブジェクトのプロパティ
プロパティ |
説明 |
---|---|
MAX_VALUE |
正または負の最大の数は、約 1.79E+308 となります。値はシステムによって異なります。 |
MIN_VALUE |
正または負の最小の数は、約 2.22E-308 となります。値はシステムによって異なります。 |
NaN |
特殊な非数値 (非数) です。 |
POSITIVE_INFINITY |
表現できる最も大きい正の値 (Number.MAX_VALUE) よりも大きい値は、自動的にこの値に変換されます。infinity と表示されます。 |
NEGATIVE_INFINITY |
表現できる最も小さい負の値 (-Number.MAX_VALUE) よりも小さい値は、自動的にこの値に変換されます。-infinity と表示されます。 |
Number.NaN は、"非数" として定義される特殊なプロパティです。数値コンテキストに数値として表現できない式が使用されている場合は、Number.NaN が返されます。たとえば、文字列 "Hello" や、0/0 (0 割る 0) が数値として使用されている場合は、NaN が返されます。NaN を任意の数値および自身と比較すると、等しくないと評価されます。NaN を確認するには、Number.NaN と比較するのではなく、Global オブジェクトの isNaN メソッドを使用します。
Number オブジェクトの toLocaleString メソッドは、数値を表す文字列値を、ホスト環境の現在のロケールに対応する形式で生成します。使用される書式によって、整数部の桁が (ロケール基づく文字で) 位取りされ、大きな数字が読みやすくなります。詳細については、「toLocaleString メソッド」を参照してください。