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Mod 演算子 (Visual Basic)

更新 : 2007 年 11 月

2 つの数値の除算を行い、その剰余を返します。

number1 Mod number2

指定項目

  • number1
    必ず指定します。任意の数式を指定します。

  • number2
    必ず指定します。任意の数式を指定します。

サポートされている型

すべての数値型。これには、符号なし、浮動小数点、Decimal が含まれます。

結果

結果は number1 を number2 で割った後の剰余になります。たとえば、"14 Mod 4" という式は 2 に評価されます。

解説

number1 または number2 が浮動小数点値であった場合、浮動小数点の剰余が返されます。結果のデータ型は、number1 と number2 のデータ型で除算を行った結果として想定される、あらゆる値の格納が可能なデータ型の中で、最も小さい型になります。

number1 または number2 が Nothing に評価される場合は、式が 0 として扱われます。

関連する演算子としては、次のものが挙げられます。

  • \ 演算子 (Visual Basic) は、除算の結果として得られる整数の商を返します。たとえば、"14 \ 4" という式は 3 に評価されます。

  • / 演算子 (Visual Basic) は、剰余を含む完全な商を、浮動小数点数として返します。たとえば、"14 / 4" という式は 3.5 に評価されます。

0 による除算

number2 が 0 である場合、Mod 演算子の動作はオペランドのデータ型に応じて異なります。整数を 0 で除算すると DivideByZeroException 例外がスローされます。浮動小数点数を 0 で除算すると、NaN が返されます。

等価な数式

次の数式は、いずれも "a Mod b" と同じ意味になります。

a - (b * (a \ b))

a - (b * Fix(a / b))

浮動小数点の不正確性

浮動小数点数を扱う場合、これらの値がメモリ内で常に正確に表現されているわけではないことに注意してください。このため、値の比較や Mod 演算子など、特定の処理で予期しない結果が返される可能性があります。詳細については、「データ型のトラブルシューティング」を参照してください。

オーバーロード

Mod 演算子の動作は、クラスまたは構造体で再定義できます。これを演算子のオーバーロードといいます。このようなオーバーロードを含むクラスまたは構造体のインスタンスに Mod を適用する場合は、再定義された動作を十分に理解しておく必要があります。詳細については、「演算子プロシージャ」を参照してください。

使用例

Mod 演算子を使って、2 つの数値の除算を行い、その剰余を取得する例を次に示します。どちらかの数値が浮動小数点数の場合、結果は剰余を表す浮動小数点数になります。

Dim testResult As Double
testResult = 10 Mod 5
testResult = 10 Mod 3
testResult = 12 Mod 4.3
testResult = 12.6 Mod 5
testResult = 47.9 Mod 9.35

この例の式は、0、1、3.4、2.6、および 1.15 の値をそれぞれ返します。

浮動小数点数のオペランドによって誤差が生じる例を次に示します。最初のステートメントのオペランドは、どちらも倍精度浮動小数点型 (Double) であり、無限に繰り返されるバイナリ分数である 0.2 が、値 0.20000000000000001 として格納されています。2 つ目のステートメントでは、リテラルの型文字 D が指定されているため、2 つのオペランドが 10 進型 (Decimal) になり、0.2 が正確に表現されています。

firstResult = 2.0 Mod 0.2
' Double operation returns 0.2, not 0.
secondResult = 2D Mod 0.2D
' Decimal operation returns 0.

参照

処理手順

データ型のトラブルシューティング

概念

Visual Basic における算術演算子

参照

算術演算子 (Visual Basic)

Visual Basic における演算子の優先順位

機能別の演算子一覧

Int 関数、Fix 関数 (Visual Basic)

\ 演算子 (Visual Basic)