MFC を使ってインターネット クライアント アプリケーションを簡単に作成する方法
更新 : 2007 年 11 月
MFC では、MFC プログラマ向けに Win32 インターネット拡張機能 (WinInet: Win32 Internet Extension) 関数がカプセル化されています。MFC には、インターネット ファイル クラスとして、CInternetFile、CHttpFile、および CGopherFile の 3 つがあります。これらは、CStdioFile の派生クラスです。この 3 つのクラスを使用すると、CStdioFile でローカル ファイルを操作したときのように、インターネット データを取得し、操作できます。また、ローカル ファイルとインターネット ファイルの区別を意識せずに同じように扱うことができます。
MFC の WinInet クラスを使うと、インターネットを通じて転送されるデータを CStdioFile と同じように管理できます。WinInet クラスは、HTTP、FTP、および Gopher の各インターネット プロトコルを高水準の API (Application Programming Interface) に抽象化し、アプリケーションがインターネットに対応するためのすばやくて直接的な方法を提供します。たとえば、FTP サーバーに接続するには、従来の方法では依然としていくつかの手順を必要としますが、MFC 開発者は CInternetSession::GetFTPConnection を一度呼び出すだけで接続を確立できます。
MFC WinInet クラスには、以下の利点もあります。
バッファ付き I/O
データのタイプ セーフ ハンドル
多数の関数の既定のパラメータ
一般的なインターネット エラーの例外処理
開いているファイルのハンドルと接続の自動的なクリア