インターフェイスのインデクサ (C# プログラミング ガイド)
更新 : 2007 年 11 月
インターフェイス (C# リファレンス) に対してインデクサを宣言できます。インターフェイス インデクサのアクセサは、クラスのインデクサと次の点が異なります。
インターフェイスのアクセサは修飾子を使用しません。
インターフェイスのアクセサには本体がありません。
したがって、アクセサの目的は、インデクサが読み取り/書き込み、読み取り専用、または書き込み専用のいずれであるかを示すことです。
次に示すのは、インターフェイス インデクサのアクセサの例です。
public interface ISomeInterface
{
//...
// Indexer declaration:
string this[int index]
{
get;
set;
}
}
インデクサのシグネチャは、同じインターフェイスで宣言されている他のすべてのインデクサのシグネチャとは異なるシグネチャである必要があります。
使用例
次の例は、インターフェイスのインデクサの実装方法を示しています。
// Indexer on an interface:
public interface ISomeInterface
{
// Indexer declaration:
int this[int index]
{
get;
set;
}
}
// Implementing the interface.
class IndexerClass : ISomeInterface
{
private int[] arr = new int[100];
public int this[int index] // indexer declaration
{
get
{
// The arr object will throw IndexOutOfRange exception.
return arr[index];
}
set
{
arr[index] = value;
}
}
}
class MainClass
{
static void Main()
{
IndexerClass test = new IndexerClass();
// Call the indexer to initialize the elements #2 and #5.
test[2] = 4;
test[5] = 32;
for (int i = 0; i <= 10; i++)
{
System.Console.WriteLine("Element #{0} = {1}", i, test[i]);
}
// Keep the console window open in debug mode.
System.Console.WriteLine("Press any key to exit.");
System.Console.ReadKey();
}
}
/* Output:
Element #0 = 56.2
Element #1 = 56.7
Element #2 = 56.5
Element #3 = 58.3
Element #4 = 58.8
Element #5 = 60.1
Element #6 = 65.9
Element #7 = 62.1
Element #8 = 59.2
Element #9 = 57.5
*/
前の例では、インターフェイス メンバの完全限定名を使うことで、明示的なインターフェイス メンバの実装を使用できます。たとえば、次のようにします。
public string ISomeInterface.this
{
}
ただし、完全限定名は、同じインデクサ シグネチャを持つ複数のインターフェイスがクラスで実装されている場合に、あいまいさを避けるためだけに必要です。たとえば、 Employee クラスが 2 つのインターフェイス ICitizen と IEmployee を実装し、両方のインターフェイスに同じインデクサ シグネチャがある場合は、明示的なインターフェイス メンバの実装が必要になります。つまり、次のインデクサ宣言では、IEmployee インターフェイスのインデクサが実装されます。
public string IEmployee.this
{
}
一方、次の宣言では ICitizen インターフェイスのインデクサが実装されます。
public string ICitizen.this
{
}