基本型の書式設定
更新 : 2007 年 11 月
.NET Framework の標準的なデータ型を、何らかの意味を持つ方法でその型を表す文字列に変換するには、書式設定を使用します。たとえば、整数値 100 を通貨値として表す場合、Int32.ToString(String) メソッドと標準的な通貨書式指定文字列 ("C") を使用して、現在のカルチャが en-us であるコンピュータ上で "$100.00" という文字列を作成できます (カルチャが en-US 以外に設定されているコンピュータでは、現在のカルチャの通貨表記で表示されます)。
基本型の書式を設定するには、使用する書式指定子 (出力形式を定義する文字列)、書式プロバイダ (カルチャで使用する書式指定規則を示す IFormatProvider の実装)、またはその両方を、書式設定対象であるオブジェクトの ToString メソッドへ渡します。書式指定子を指定しない場合、または null (Visual Basic では Nothing) を渡す場合は、既定値として "G" (一般書式) が使用されます。書式プロバイダを指定しない場合、null (Nothing) を渡す場合、または指定したプロバイダが必要な書式指定オブジェクトを提供しない場合は、現在のスレッドに関連付けられている書式プロバイダが使用されます。
ToString(String) メソッドによって、値 100 を通貨形式の文字列としてコンソールに出力するコード例を次に示します。
Dim value As Integer = 100
Dim currencyValue As String = value.ToString("C")
Console.WriteLine(currencyValue)
' On a system whose current culture is en-US, displays $100.00.
int value = 100;
string currencyValue = value.ToString("C");
Console.WriteLine(currencyValue);
// On a system whose current culture is en-US, displays $100.00.