JScript 8.0 の概要
更新 : 2007 年 11 月
JScript 8.0 は、Microsoft による ECMA 262 言語の新たな実装です。JScript 8.0 では、これまでの JScript の機能にクラス ベース言語の機能を組み合わせることで、両方の最適な部分を提供しています。ECMAScript Edition 4 と共に開発されている JScript 8.0 では、コンパイル済みコード、型指定された変数と型指定されていない変数、遅延バインディングおよび事前バインディングされたクラス (継承、関数のオーバーロード、プロパティ アクセサなどを含む)、パッケージ、言語間サポート、および .NET Framework への完全なアクセスを利用できるようになりました。
新機能
JScript 8.0 は、真のオブジェクト指向スクリプト言語です。JScript 8.0 は、クラス、型、その他信頼性の高いアプリケーションを記述するための高度な言語機能を利用できるようになりましたが、型宣言の不要なプログラミング、expando 関数とクラス、eval を使用した動的なコード実行などをサポートしており、"スクリプト" 感覚はこれまでと変わりありません。
JScript 8.0 は、型宣言が不要な言語であるだけでなく、型指定の厳密な言語にもなりました。以前のバージョンの JScript では、型制限の緩い構造により、変数の型は代入された値の型になりました。現実には、以前のバージョンでは変数の型を宣言できませんでした。JScript 8.0 はこれまでの JScript よりも柔軟で、変数に型の注釈を指定できます。変数は特定のデータ型にバインドされ、変数は指定した型のデータしか保存できなくなります。
プログラミング言語で、型指定が厳密であることには多くの利点があります。使用しているデータに適切なデータ型を使用できることの他にも、次のような利点があります。
実行速度の向上
実行時/コンパイル時の型チェック
わかりやすいコード
JScript 8.0 は、他のプログラミング言語を凝縮したものではなく、別の言語のコンパクト バージョンでもありません。多様なアプリケーションを備えた最新のスクリプト言語です。
メモ : |
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紹介されている JScript 8.0 のコード例の多くは、理解しやすいように実際のスクリプト コードよりも明示的で簡潔にしてあります。また、概念的な説明を目的としているため、最適なコーディング方法やコーディング スタイルについての説明は省略しています。実際にコードを記述するときには、読みやすくわかりやすいコードを記述するようにしてください。 |