CAcl クラス
更新 : 2007 年 11 月
このクラスは、アクセス制御リスト (ACL: Access Control List) 構造体のラッパー クラスです。
class CAcl
解説
ACL 構造体は ACL のヘッダーです。ACL は、0 から始まるアクセス制御エントリ (ACE: Access-Control Entry) のシーケンシャル リストで構成されています。ACL 内の各 ACE は 0 から n-1 で番号付けされています。n は、ACL 内の ACE の数です。アプリケーションは、ACL の編集時に、インデックスを使用して ACL 内の ACE を参照します。
ACL には次の 2 種類があります。
随意
システム
随意 ACL は、オブジェクトの所有者またはオブジェクトへの WRITE_DAC アクセスを与えられたユーザーが制御します。随意 ACL には、オブジェクトに対する特定のユーザーやグループのアクセス権を指定できます。たとえば、ファイルの所有者は随意 ACL を使用して、どのユーザーやグループがファイルにアクセスできるかどうかを制御できます。
さらに、オブジェクトには、関連するシステム レベルのセキュリティ情報が設定されています。この情報は、システム ACL の形式で、システム管理者が制御します。システム管理者は、システム ACL を使用して、オブジェクトへのアクセスを監査できます。
詳細については、Windows SDK の「Access-Control Lists (ACLs)」を参照してください。
Windows のアクセス制御モデルの概要については、Windows SDK の「Access Control」を参照してください。
必要条件
ヘッダー : atlsecurity.h