Visual Studio デバッガーの新機能
Visual Studio 2010 デバッガーは、次の新機能によって強化されました。
ブレークポイントの強化。強化された機能としては、[ブレークポイント] ウィンドウで検索する機能、ブレークポイントにラベルを付ける機能、ブレークポイントをインポートおよびエクスポートする機能、ネイティブ デバッグでのブレークポイント条件の文字列を比較する機能があります。
詳細については、「方法: ブレークポイントの一覧を検索する」、「方法: ブレークポイントにラベルを付ける」、および「方法: ブレークポイントをインポートおよびエクスポートする」を参照してください。
WPF デバッグの強化。強化された機能としては、WPF アプリケーションのイベントを表示するために使用できるトレース機能があります。 WPF ツリー ビジュアライザーを使用して、WPF ツリーを調べたり、検索したりできます。
詳細については、「方法: WPF ツリー ビジュアライザーを使用する」を参照してください。
新たにデザインが変更された [スレッド] ウィンドウには、フィルター処理、呼び出し履歴の検索と展開、およびグループ化の機能が用意されています。 新しい列には、関係マスク、プロセス名、およびマネージ ID が表示されます。 表示される列と表示順序はカスタマイズできます。
詳細については、「方法 : [スレッド] ウィンドウを使用する」を参照してください。
並列スタックおよび並列タスクのデバッガー ツール ウィンドウを使用して、C++、C#、または Visual Basic で記述された並列コードを視覚化およびデバッグできます。
これらのツール ウィンドウの使用方法については、「チュートリアル: 並行アプリケーションのデバッグ」を参照してください。
強化されたデータヒントは、他のウィンドウの上でフローティング状態にすることも、固定することもできます。 データヒントには、コメント フィールドが追加されました。 表示されるフローティング データヒントは、デバッグ セッション間で保持されます。
詳細については、「方法: DataTips を使用する」を参照してください。
ダンプのデバッグでは、デバッグを開始する前に、ダンプ ファイルの内容に関する基本情報が新しい概要ページに表示されます。 このページには、シンボル パスの設定やデバッグの開始など、最も一般的な次の手順へのクイック リンクが用意されています。 デバッガーは、共通言語ランタイム (CLR: Common Language Runtime) Version 4.0 を使用しているアプリケーションのマネージ ダンプのデバッグを完全にサポートしています。
詳細については、「ダンプ ファイル」を参照してください。
[ウォッチ] ウィンドウとデータヒントには、式の評価に他のスレッドの実行が必要な場合 (これによってプログラムの状態が変わり、ブレークポイントなどのデバッグ イベントが無視される可能性があります)、警告を通知するアイコンが用意されています。 このアイコンをクリックすると、スレッドが実行されます。
詳細については、「方法 : ウォッチ値を再表示する」を参照してください。
シンボル読み込み機能が強化されています。 「方法: シンボルの場所と読み込み動作を指定する」を参照してください。
64 ビット オペレーティング システムで、混合モードのネイティブ コードとマネージ コードをデバッグできます。
詳細については、「方法 : 64 ビット アプリケーションをデバッグする」を参照してください。