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_CrtSetReportMode

  • [アーティクル]

_CrtDbgReport、および _ASSERT マクロ、_ASSERTE マクロ、_ASSERT マクロ、_ASSERTE マクロ、_RPT、_RPTF、_RPTW、_RPTFW のマクロ、_RPT、_RPTF、_RPTW、_RPTFW のマクロ などの _CrtDbgReport、_CrtDbgReportW を呼び出すすべてのマクロが生成する特定のレポートの種類の出力先を指定します (デバッグ バージョンのみ)。

int _CrtSetReportMode( 
   int reportType,
   int reportMode 
);

パラメーター

  • reportType
    レポートの種類:_CRT_WARN、_CRT_ERROR、および _CRT_ASSERT。

  • reportMode
    reportType の新しいレポート モード。

戻り値

正常に実行された場合、_CrtSetReportMode は reportType で指定されたレポートの種類で前回定義されていたレポート モードを返します。 reportType として無効な値が渡された場合、または reportMode に無効なモードが指定された場合、「パラメーターの検証」に説明されているように、_CrtSetReportMode は無効なパラメーター ハンドラーを呼び出します。 実行の継続が許可された場合、この関数は errno を EINVAL に設定し、-1 を返します。 詳細については、「errno、_doserrno、_sys_errlist、および _sys_nerr」を参照してください。

解説

_CrtSetReportMode は、_CrtDbgReport の出力先を指定します。 _ASSERT、_ASSERTE、_RPT、および _RPTF の各マクロは _CrtDbgReport を呼び出すため、_CrtSetReportMode はこれらのマクロで指定されたテキストの出力先を指定します。

_DEBUG が未定義の場合、_CrtSetReportMode の呼び出しはプリプロセスで削除されます。

_CrtSetReportMode を呼び出してメッセージの出力先を定義しない場合、次に示す既定の設定が有効となります。

  • アサーションの失敗およびエラーは、デバッグ メッセージ ウィンドウに送られます。

  • Windows アプリケーションの警告は、デバッガーの出力ウィンドウに送られます。

  • コンソール アプリケーションの警告は、表示されません。

Crtdbg.h で定義されているレポートの種類を次の表で説明します。

レポートの種類

説明

_CRT_WARN

警告、メッセージ、およびすぐに対応する必要がない情報

_CRT_ERROR

エラー、回復できない問題、およびすぐに対応が必要な問題

_CRT_ASSERT

アサートの失敗 (アサートされた式が FALSE を返した場合)。

_CrtSetReportMode 関数は、reportMode で指定されたレポート モードを reportType で指定されたレポートの種類に新しく割り当て、reportType に対して前回定義されていたレポート モードを返します。 reportMode の選択肢と _CrtDbgReport の動作結果を次に示します。 これらのオプションは、Crtdbg.h でビット フラグとして定義されています。

レポート モード

_CrtDbgReport の動作

_CRTDBG_MODE_DEBUG

メッセージをデバッガーの出力ウィンドウに書き込みます。

_CRTDBG_MODE_FILE

メッセージをユーザー指定のファイル ハンドルに書き込みます。 _CrtSetReportFile を呼び出して、出力先となるファイルまたはストリームを定義します。

_CRTDBG_MODE_WNDW

メッセージ ボックスを作成し、メッセージと Abort、Retry、および Ignore の各ボタンを表示します。

_CRTDBG_REPORT_MODE

指定された reportType の reportMode を返します。

1   _CRTDBG_MODE_FILE

2   _CRTDBG_MODE_DEBUG

4   _CRTDBG_MODE_WNDW

レポートする各レポートの種類には、0 ～ 3 種類のモードを使用できます。 したがって、1 つのレポートの種類に対して複数の出力先を定義できます。 たとえば、次のコード例では、アサーションの失敗をデバッグ メッセージ ウィンドウと stderr の両方に送ります。

_CrtSetReportMode( _CRT_ASSERT, _CRTDBG_MODE_FILE | _CRTDBG_MODE_WNDW );
_CrtSetReportFile( _CRT_ASSERT, _CRTDBG_FILE_STDERR );

また、レポート モードは、レポートの種類ごとに制御できます。 たとえば、前述のように、reportType が _CRT_WARN の場合は出力デバッグ文字列に送り、_CRT_ASSERT の場合はデバッグ メッセージ ウィンドウに表示して stderr に送ることができます。

必要条件

ルーチン

必須ヘッダー

オプション ヘッダー

_CrtSetReportMode

<crtdbg.h>

<errno.h>

互換性の詳細については、「C ランタイム ライブラリ」の「互換性」を参照してください。

**ライブラリ:**デバッグ バージョンのC ランタイム ライブラリのみ。

使用例

「report サンプル : C ランタイムのデバッグ レポート関数」を参照してください。

同等の .NET Framework 関数

該当なし標準 C 関数を呼び出すには、PInvoke を使用します。詳細については、「プラットフォーム呼び出しの例」を参照してください。

参照

参照

デバッグ ルーチン