CRecordset::m_strSort

[アーティクル]
08/09/2011

レコードセットオブジェクトの作成後、Open メンバー関数を呼び出す前に、SQL の ORDER BY 句を保持する CString を格納するために、このメンバーを使います。

解説

レコードセットは、Open 関数や Requery 関数を呼び出すときに、選択されたレコードを並べ替えるためにこの文字列を使います。 1 つ以上の列を使ってレコードセットを並べ替えるためにこの機能を使います。 ODBC SQL の ORDER BY 句の構文を次に示します。

ORDER BY sort-specification [, sort-specification]...

sort-specification は整数値または列名です。並べ替え文字列の列の並びに "ASC" または "DESC" を付け加えて、昇順または降順を指定できます (既定では昇順です)。選択されたレコードは、列の並びの先頭を第 1 キー、次を第 2 キーというように並べ替えられます。たとえば、"Customers" レコードセットを姓、名の順に並べ替えるような場合です。記述できる並びの数はデータソースに依存します。詳細については、Windows SDK を参照してください。

文字列中にキーワード ORDER BY を含めないことに注意してください。このキーワードはフレームワークによって追加されます。

SQL 句の詳細については、「SQL」を参照してください。レコードの並べ替えの詳細については、資料を参照してくださいレコードセット：並べ替え (ODBC)。

使用例

CCustomer rsCustSet(&m_dbCust);

// Set the sort string
rsCustSet.m_strSort = _T("L_Name, ContactFirstName");

// Run the sorted query
rsCustSet.Open(CRecordset::snapshot, _T("Customer"));