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方法 : Office ドキュメント内のデータ ソースをプログラムでキャッシュする

DocumentWorkbookWorksheet などのホスト項目の StartCaching メソッドを呼び出し、プログラムによってドキュメント内のデータ キャッシュにデータ オブジェクトを追加できます。 ホスト項目の StopCaching メソッドを呼び出して、データ キャッシュからデータ オブジェクトを削除します。

StartCaching メソッドおよび StopCaching メソッドは両方ともプライベートですが、IntelliSense に表示されます。

対象: このトピックの情報は、Excel 2007 と Excel 2010、および Word 2007 と Word 2010 のドキュメント レベルのプロジェクトに適用されます。詳細については、「Office アプリケーションおよびプロジェクト タイプ別の使用可能な機能」を参照してください。

StartCaching メソッドを使用し、データ オブジェクトをデータ キャッシュに追加すると、データ オブジェクトを CachedAttribute 属性で宣言する必要がありません。 ただし、データ オブジェクトは、データ キャッシュに追加するための特定の要件を満たす必要があります。 詳細については、「キャッシュされたデータ」を参照してください。

データ オブジェクトをプログラムでキャッシュするには

  1. データオブジェクトをメソッド内部ではなくクラス レベルで宣言します。 この例では、プログラムでキャッシュする、dataSet1 という名前の DataSet を宣言していることを前提とします。

    Public dataSet1 As DataSet
    
    public DataSet dataSet1;
    
  2. データ オブジェクトをインスタンス化した後、ドキュメントまたはワークシートのインスタンスの StartCaching メソッドを呼び出し、データ オブジェクトの名前を渡します。

    dataSet1 = New DataSet()
    
    If Not (Me.IsCached("dataSet1")) Then
        Me.StartCaching("dataSet1")
    End If
    
    dataSet1 = new DataSet();
    
    if (!this.IsCached("dataSet1"))
    {
        this.StartCaching("dataSet1");
    }
    

データ オブジェクトのキャッシュを停止するには

  • 文書インスタンスまたはワークシート インスタンスの StopCaching メソッドを呼び出し、データ オブジェクトの名前を渡します。 この例は、キャッシュを停止しようとしている dataSet1 という DataSet があることを前提としています。

    If (Me.IsCached("dataSet1")) Then
        Me.StopCaching("dataSet1")
    End If
    
    if (this.IsCached("dataSet1"))
    {
        this.StopCaching("dataSet1");
    }
    

    注意

    文書またはワークシートの Shutdown イベントのイベント ハンドラーから StopCaching を呼び出さないでください。 Shutdown イベントが発生する時点では、データ キャッシュの変更は間に合いません。 Shutdown イベントの詳細については、「Office プロジェクトのイベント」を参照してください。

参照

処理手順

方法 : オフラインで使用するデータまたはサーバー上で使用するデータをキャッシュする

方法 : パスワードで保護されたドキュメント内のデータをキャッシュする

概念

キャッシュされたデータ

サーバー上のドキュメント内のデータへのアクセス

その他の技術情報

データの保存

ADO.NET における同時実行制御