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CType 関数 (Visual Basic)

任意の式を、指定されたデータ型、オブジェクト、構造体、クラス、またはインターフェイスに明示的に変換し、その結果を返します。

CType(expression, typename)

指定項目

  • expression
    任意の有効な式。 expression の値が typename で許可されている範囲内でない場合、Visual Basic が例外をスローします。

  • typename
    Dim ステートメントの As 句で有効な任意の式。つまり、任意のデータ型、オブジェクト、構造体、クラス、またはインターフェイスの名前を指定します。

解説

CType は、インラインでコンパイルされます。つまり、変換コードは、式を評価するコードに含まれます。 変換を完了するためにプロシージャへの呼び出しを行わないようにすると、実行速度が向上することがあります。

Integer から Date など、expression から typename への変換が定義されていない場合、Visual Basic はコンパイル時のエラー メッセージを表示します。

実行時に変換が失敗すると、適切な例外がスローされます。 縮小変換が失敗した場合、最もよくスローされるのは OverflowException です。 変換が定義されていない場合、InvalidCastException が発生します。 これは、たとえば expression が Object 型で、実行時の型が typename への変換を持たない場合に起こります。

expression または typename のデータ型が、定義したクラスまたは構造体の場合、そのクラスまたは構造体に CType を変換演算子として定義できます。 これにより、CType はオーバーロードされた演算子として機能します。 この方法を利用する場合、定義したクラスまたは構造体からの変換、またはこのクラスまたは構造体への変換の動作 (スローする例外など) を制御できます。

オーバーロード

CType 演算子も、コードの外部で定義されたクラスまたは構造体でオーバーロードできます。 このようなクラスまたは構造体からの変換、またはこのクラスまたは構造体への変換を行う場合は、その CType 演算子の動作を確認してください。 詳細については、「演算子プロシージャ (Visual Basic)」を参照してください。

動的オブジェクトの変換

TryConvert メソッドまたは BindConvert メソッドを使用するユーザー定義の動的変換によって型変換が実行される動的オブジェクトを操作している場合、その動的オブジェクトを変換するには、CTypeDynamic メソッドを使用します。

使用例

CType 関数を使って、指定したデータ型に式を変換する例を次に示します。

Dim testNumber As Long = 1000
' The following line of code sets testNewType to 1000.0.
Dim testNewType As Single = CType(testNumber, Single)

参照

処理手順

方法: 変換演算子を定義する (Visual Basic)

参照

データ型変換関数 (Visual Basic)

変換関数 (Visual Basic)

OverflowException

InvalidCastException

Operator ステートメント