getc、getwc
ストリームから文字を読み取ります。
int getc(
FILE *stream
);
wint_t getwc(
FILE *stream
);
パラメーター
- stream
入力ストリーム。
戻り値
読み出した文字を返します。 読み取りエラーが発生した場合またはファイルの終端に達した場合は、getc が EOF を返し、getwc が WEOF を返します。 getc の場合、エラーとファイルの終端のどちらであるかを確認するには、ferror または feof を使用します。 stream が NULL の場合、getc および getwc は、「パラメーターの検証」に説明するように、無効なパラメーター ハンドラーを呼び出します。 実行の継続が許可された場合、これらの関数は EOF (getwc の場合は WEOF) を返し、errno を EINVAL に設定します。
エラー コードの詳細については、「_doserrno、errno、_sys_errlist、および _sys_nerr」を参照してください。
解説
各ルーチンは、ファイルの現在位置から 1 文字読み出し、関連するファイル ポインターが定義されている場合は次の文字を指すためにポインターを増やします。 ファイルは stream に関連付けられています。
これらの関数は呼び出し元スレッドをロックするため、スレッド セーフになります。 ロックされないバージョンについては、「_getc_nolock、_getwc_nolock」を参照してください。
各ルーチンの違いは次のとおりです。
ルーチン |
解説 |
---|---|
getc |
fgetc と同じ動作をしますが、関数およびマクロの両方として実装されています。 |
getwc |
getc と同じ動作をしますが、ワイド文字を扱うことができます。 stream がテキスト モードとバイナリ モードのどちらで開かれているかによって、マルチバイト文字またはワイド文字を読み出します。 |
汎用テキスト ルーチンのマップ
TCHAR.H のルーチン |
_UNICODE および _MBCS が未定義の場合 |
_MBCS が定義されている場合 |
_UNICODE が定義されている場合 |
---|---|---|---|
_gettc |
getc |
getc |
getwc |
必要条件
ルーチン |
必須ヘッダー |
---|---|
getc |
<stdio.h> |
getwc |
<stdio.h> または <wchar.h> |
互換性の詳細については、「C ランタイム ライブラリ」の「互換性」を参照してください。
使用例
// crt_getc.c
// Use getc to read a line from a file.
#include <stdio.h>
int main()
{
char buffer[81];
int i, ch;
FILE* fp;
// Read a single line from the file "crt_getc.txt".
fopen_s(&fp, "crt_getc.txt", "r");
if (!fp)
{
printf("Failed to open file crt_getc.txt.\n");
exit(1);
}
for (i = 0; (i < 80) && ((ch = getc(fp)) != EOF)
&& (ch != '\n'); i++)
{
buffer[i] = (char) ch;
}
// Terminate string with a null character
buffer[i] = '\0';
printf( "Input was: %s\n", buffer);
fclose(fp);
}
入力:crt_getc.txt
Line one.
Line two.
出力
Input was: Line one.