Visual C++

Visual C++ 2010 には、Microsoft Windows ベースおよび Microsoft .NET ベースのアプリケーションを作成するための強力かつ柔軟な開発環境が用意されています。 この開発環境を統合開発システムで使用することも、そのツールを個別に使用することもできます。 Visual C++ は、次のコンポーネントで構成されます。

  • Visual C++ 2010 コンパイラ ツール。 このコンパイラは、従来のネイティブ コード開発者、および共通言語ランタイム (CLR: Common Language Runtime) などの仮想マシン プラットフォームを対象とする開発者をサポートします。 Visual C++ 2010 には、x64 および Itanium を対象とするコンパイラが含まれています。 このコンパイラは引き続き x86 コンピューターを直接対象とする開発もサポートし、両方のプラットフォームでパフォーマンスを最適化します。

  • Visual C++ ライブラリ。 これには、業界標準の Active Template Library (ATL) および Microsoft Foundation Class (MFC) ライブラリが含まれるだけでなく、入出力ストリーム ライブラリ、標準テンプレート ライブラリ (STL: Standard Template Library)、および C ランタイム ライブラリ (CRT: C Runtime Library) で構成される標準 C++ ライブラリなどの標準ライブラリも含まれます。CRT には、セキュリティが強化された関数が用意されており、セキュリティに関する既知の問題がある関数の代わりに使用できます。STL/CLR ライブラリにより、マネージ開発者は STL を利用できます。 C++ サポート ライブラリは、データ マーシャリングのための新機能を備え、CLR を対象とするプログラムを簡素化することを目的として設計されています。

  • Visual C++ 開発環境。 この開発環境は、(大規模プロジェクトに対するより適切なサポートを初めとする) プロジェクトの管理および構成、ソース コードの編集、ソース コードの検索、およびデバッグ ツールを強力にサポートします。 この環境ではまた、コードの作成時に状況依存の的確な推奨を行う IntelliSense をサポートしています。

Visual C++ によって、開発者は従来のグラフィカル ユーザー インターフェイス アプリケーションに加えて、Web アプリケーション、スマート クライアントの Windows ベース アプリケーション、シン クライアントおよびスマート クライアントのモバイル デバイス向けソリューションをビルドできます。 C++ は世界で最もよく使用されているシステム レベル言語であり、Visual C++ はソフトウェアの作成に使用できる世界的に認められたツールを開発者に提供します。

注意

Visual C++ Express には、Visual C++ の他のエディションで使用できる機能のサブセットがあります。 そのため、他のエディションで使用できるコンポーネント、ライブラリ、または機能の一部は、ドキュメントで説明されていても、製品のこのバージョンでは使用できない場合があります。 そのような機能を使用するには、別のバージョンの Visual C++ にアップグレードする必要があります。 このようなエディションの詳細については、「Visual C++ Editions」を参照してください。Visual C++ Express に同梱されているドキュメントは、他のバージョンの Visual C++ のドキュメントのサブセットです。 このため、リンク先のトピックが見つからないことがあります。 完全なドキュメントは、https://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/default.aspx から入手できます。

注意

C++ の学習を始めたばかりのユーザーには、MSDN の「MSDN Beginner Developer Learning Center」の「Tier One: C++ Beginner's Guide」(Herb Schildt 著) をお勧めします。

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