方法 : スタートアップ Windows フォームを非表示にする

[アーティクル]
08/09/2011

アプリケーションの起動時に Windows ベースのアプリケーションのメインフォームを非表示にするには、アプリケーションのスタートアップロジックを別のクラスに移動する必要があります。単純に Visible プロパティを false に設定することはできません。

アプリケーションの有効期間をフォームの有効期間から分離した後は、フォームの表示と非表示を切り替えることができます。アプリケーションの起動に使用したクラスを "閉じた" ときにアプリケーションが終了するためです。

注意

コードの実行中にモジュールが非表示であるため、次に示すプロシージャには、スタートアップモジュールにメッセージボックスを追加する手順が含まれています。これは単に、アプリケーションが実行中であることを示しています。

フォームが開始時に非表示になるように設定するには

次のいずれかを実行します。
1. Visual Basic の場合は、プロジェクトを右クリックして [モジュールの追加] をクリックすることにより、Windows ベースのアプリケーションにモジュールを追加します。
2. Visual C# で、新しいクラスを作成します。
3. Visual C++ の場合は、Windows ベースのアプリケーションの Form1.cpp を開きます。
  
  Windows ベースのアプリケーションの作成の詳細については、「方法: 新しい Windows フォームアプリケーションプロジェクトを作成する」を参照してください。

モジュール (またはクラス) 内で、プロジェクトのスタートアップオブジェクトとして機能する Main サブルーチンを作成します。

そのためのコード例を次に示します。

Sub Main()
   ' Instantiate a new instance of Form1.
   Dim f1 as New Form1()
   ' Display a messagebox. This shows the application is running, 
   ' yet there is nothing shown to the user. This is the point at 
   ' which you customize your form.
   System.Windows.Forms.MessageBox.Show( _
      "The application is running now, but no forms have been shown.")
   ' Customize the form.
   f1.Text = "Running Form"
   ' Show the instance of the form modally.
   f1.ShowDialog()
End Sub

// All methods must be contained in a class.
// This class is added to the namespace containing the Form1 class.
class MainApplication
{
   public static void Main()
   {
      // Instantiate a new instance of Form1.
      Form1 f1 = new Form1();
      // Display a messagebox. This shows the application 
      // is running, yet there is nothing shown to the user. 
      // This is the point at which you customize your form.
      System.Windows.Forms.MessageBox.Show("The application "
         + "is running now, but no forms have been shown.");
      // Customize the form.
      f1.Text = "Running Form";
      // Show the instance of the form modally.
      f1.ShowDialog();
   }
}

// You can use this Mian method in the Program class (Program.jsl):
public static void main(String[] args)
{
   // Instantiate a new instance of Form1.
   Form1 f1 = new Form1();
   // Display a messagebox. This shows the application 
   // is running, yet there is nothing shown to the user. 
   // This is the point at which you customize your form.
   System.Windows.Forms.MessageBox.Show("The application "
      + "is running now, but no forms have been shown.");
   // Customize the form.
   f1.set_Text("Running Form");
   // Show the instance of the form modally.
   f1.ShowDialog();
}

void Main()
{
   // Instantiate a new instance of Form1.
   Form1^ f1 = gcnew Form1();
   // Display a messagebox. This shows the application 
   // is running, yet there is nothing shown to the user. 
   // This is the point at which you customize your form.
   System::Windows::Forms::MessageBox::Show(
      "The application is running now, "
      "but no forms have been shown.");
   // Customize the form.
   f1->Text = "Running Form";
   // Show the instance of the form modally.
   f1->ShowDialog();
}

注意

上記のコード例内のメッセージボックスは、完全修飾名前空間で指定します。これは、作成したモジュールが、標準の Windows フォームとは異なり、既定で名前空間をインポートしないためです。名前空間のインポートの詳細については、「参照と Imports ステートメント」(Visual Basic の場合)、「using ディレクティブ (C# リファレンス)」(Visual C# の場合)、または「using Directive (C++)」(Visual C++ の場合) を参照してください。 Application.Run() は、メッセージポンプを起動します。これは特定のアプリケーションの動作には不可欠であり、シャットダウン時など、アプリケーションのライフサイクルの特定期間におけるフォームの動作に影響を与えます。詳細については、「Run メソッド」を参照してください。

プロジェクトのスタートアップオブジェクトを Form1 から Sub Main に変更します。

Visual C# については、スタートアップオブジェクトを前のコード例のクラス名に設定します。詳細については、「方法 : Windows アプリケーションでスタートアップフォームを選択する」および「方法 : アプリケーションのスタートアップオブジェクトを変更する (Visual Basic)」を参照してください。

注意

Visual C++ の Windows ベースアプリケーションについてはこの手順を省略してください。
F5 キーを押してプロジェクトを実行します。

アプリケーションが実行されると、 Main() 内のコードが最初に実行され、Form1 のインスタンスはそれを表示するコードが実行されるまで非表示の状態で存在します。これにより、ユーザーに知られることなくバックグラウンドで、Form1 のインスタンス内で自由な処理を行うことができます。

参照

処理手順

方法 : Windows フォームをモーダルおよびモードレスで表示する

方法 : Windows フォームの画面上の位置を設定する

その他の技術情報

Windows フォームの表示形式の変更

次の方法で共有

方法 : スタートアップ Windows フォームを非表示にする

フォームが開始時に非表示になるように設定するには

参照

処理手順

その他の技術情報

その他のリソース