CRect::InflateRect
InflateRect は各辺を中心から外側に向かって移動させることで、CRect を拡大します。
void InflateRect(
int x,
int y
) throw( );
void InflateRect(
SIZE size
) throw( );
void InflateRect(
LPCRECT lpRect
) throw( );
void InflateRect(
int l,
int t,
int r,
int b
) throw( );
パラメーター
x
CRect の左辺および右辺を拡大するための単位数。y
CRect の上辺および下辺を拡大するための単位数。size
CRect を拡大するための単位数を指定する SIZE または CSize。 cx 値は左辺と右辺を拡大するための単位数を指定し、cy 値は上辺と下辺を拡大するための単位数を指定します。lpRect
各辺を拡大するための単位数を指定する RECT 構造体または CRect。l
CRect の左辺を拡大するための単位数。t
CRect の上辺を拡大するための単位数。r
CRect の右辺を拡大するための単位数。b
CRect の下辺を拡大するための単位数。
解説
InflateRect は左辺と上辺から単位数を減算し、右辺と下辺に単位数を加算することにより拡大を行います。 InflateRect のパラメーターは符号付きの値です。正の値は CRect を拡大し、負の値は縮小します。
最初の 2 つのオーバーロードは、CRect の向かい合った辺をそれぞれ拡大するので、全体の幅は x (または cx) の 2 倍、全体の高さは y (または cy) の 2 倍増加します。 ほかの 2 つのオーバーロードは、CRect の各辺を対の辺とは独立して拡大します。
使用例
CRect rect(0, 0, 300, 300);
rect.InflateRect(50, 200);
// rect is now (-50, -200, 350, 500)
ASSERT(rect == CRect(-50, -200, 350, 500));
必要条件
**ヘッダー:**atltypes.h