@ (C# コンパイラ オプション)
@ オプションを使用すると、コンパイラ オプションおよびコンパイルするソース コード ファイルを含むファイルを指定できます。
@response_file
引数
- response_file
コンパイラ オプションやコンパイルするソース コード ファイルの一覧を含むファイル。
解説
コンパイラ オプションとソース コード ファイルは、コマンド ラインで指定した場合と同じように、コンパイラによって処理されます。
コンパイル時に複数の応答ファイルを指定するには、複数の応答ファイル オプションを指定します。 次に例を示します。
@file1.rsp @file2.rsp
応答ファイルでは、複数のコンパイラ オプションとソース コード ファイルを 1 行に記述できます。 1 つのコンパイラ オプションは 1 行に指定する必要があり、複数行にわたって指定できません。 応答ファイルには、シャープ記号 (#) で始まるコメントを記述できます。
応答ファイルでのコンパイラ オプションの指定方法は、コマンド ラインでのコンパイラ オプションの指定方法と同じです。 詳細については、「コマンド ラインからのビルド」を参照してください。
コンパイラでは、検出順にコマンド オプションを処理します。 このため、コマンド ライン引数によって、応答ファイルで先に指定したオプションをオーバーライドできます。 逆に、応答ファイルのオプションが、コマンド ラインや他の応答ファイルで先に指定したオプションをオーバーライドすることもあります。
C# では、csc.exe ファイルと同じディレクトリに csc.rsp ファイルがあります。 csc.rsp の詳細については、「/noconfig (csc.rsp の無視)」を参照してください。
このコンパイラ オプションは、Visual Studio 開発環境で設定することも、プログラムから変更することもできません。
使用例
サンプルの応答ファイルの一部を次に示します。
# build the first output file
/target:exe /out:MyExe.exe source1.cs source2.cs