例外処理 : OLE の例外
OLE の例外もほかの例外と同じように扱うことができます。 例外処理の詳細については、「C++ Exception Handling」を参照してください。
すべての例外オブジェクトは、抽象基本クラス CException から派生します。 MFC には、OLE 例外用の 2 つのクラスがあります。
COleException OLE の一般例外を処理します。
COleDispatchException OLE のディスパッチ (OLE オートメーション) 例外を作成し、処理します。
この 2 つのクラスの違いは、出力情報の量と、クラスの使用箇所です。 COleException クラスには、例外の OLE ステータス コードを保持するパブリック データ メンバーがあります。 COleDispatchException クラスは、以下の情報を提供します。
アプリケーション固有のエラー コード
エラーの記述 ("Disk full" など)
ユーザーに補足情報を提供するためのヘルプ コンテキスト
アプリケーションのヘルプ ファイルの名前
例外を発生したアプリケーションの名前
COleDispatchException は、多くの情報を提供するので、Visual Basic などの製品で使用できます。 エラー内容が文章でメッセージ ボックスなどに表示されるので、ユーザーは例外を引き起こした状況を調べることができます。
2 つのグローバル関数では、2 つの OLE 例外クラスに対応しています。AfxThrowOleException と AfxThrowOleDispatchException。 OLE の一般例外と OLE ディスパッチ例外をそれぞれスローできます。