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文字列データ

文字列値は、0 個以上の Unicode 文字 (英字、数字、および区切り記号) をつなぎ合わせたものです。 文字列型は JScript のテキストを表します。 スクリプトでリテラル文字列を使用するには、単一引用符 (') または二重引用符 (") で囲みます。 単一引用符で囲んだ文字列の内側に二重引用符のペアを使用したり、その逆の組み合わせで 2 組の引用符のペアを入れ子にして使用したりできます。 文字列の例を次に示します。

文字列データの使用

"The earth is round."
'"Come here, Watson. I need you." said Alexander.' 
"42"
"15th"
'c'

JScript にはエスケープ シーケンスが用意されており、直接入力できない文字を文字列として使用できます。 エスケープ シーケンスは、円記号 (\) で始まります。 この円記号は、次に続く文字が特殊文字であることを JScript のインタープリターに知らせるエスケープ文字です。

エスケープ シーケンス

説明

\b

バックスペース

\f

フォーム フィード (あまり使用されません)。

\n

ライン フィード (改行)。

\r

キャリッジ リターン。 ライン フィードと組み合わせて (\r\n)、出力の書式を指定します。

\t

水平タブ。

\v

垂直タブ。 ECMAScript 標準には非準拠で、Microsoft Internet Explorer 6.0 とは互換性がありません。

\'

単一引用符 (')。

\"

二重引用符 (")。

\\

円記号 (\)

\n

8 進数の n で表される ASCII 文字。 n の値は、0 ~ 377 (8 進数) にする必要があります。

\xhh

2 桁の 16 進数 hh で表される ASCII 文字。

\uhhhh

4 桁の 16 進数 hhhh で表される Unicode 文字。

この表にないエスケープ シーケンスは、単に円記号の後に続く文字を表します。 たとえば、"\a" は "a" と解釈されます。

円記号自体は、エスケープ シーケンスの開始文字を表すため、スクリプトにそのまま文字として入力することはできません。 円記号を文字として使うには、円記号を 2 つ続けて (\\) 入力する必要があります。

'The image path is C:\\webstuff\\mypage\\gifs\\garden.gif.'

単一引用符および二重引用符のエスケープ シーケンスを使用すると、リテラル文字列で引用符を使用できます。 次の例は、埋め込まれた引用符を示しています。

'The caption reads, \"After the snow of \'97. Grandma\'s house is covered.\"'

JScript は、組み込みの char データ型を使用して 1 つの文字を表します。 1 文字の文字列や単一のエスケープ シーケンスは、文字列自体が char 型でない場合でも、char 型の変数に代入できます。

何も入っていない文字列 ("") は、空の文字列 (長さ 0 の文字列) です。

参照

参照

String 型 (Visual Studio - JScript)

String オブジェクト

概念

JScript の式

その他の技術情報

JScript のデータ