方法: コード内でステートメントを分割および連結する (Visual Basic)
コード エディターでコードを記述するときに、ステートメントが長くなりすぎて横スクロールが必要になることがあります。 ステートメントが長くてもコードの実行には影響しませんが、コードがディスプレイに表示されたときに読みにくくなります。 このような場合は、単一の長いステートメントを複数行に分割することを検討する必要があります。
また、複数のステートメントを 1 行に収めることが必要な場合もあります。たとえば、短い複数のステートメントがあり、スペースを節約する必要がある場合などです。 この機能は、モジュール内で変数またはコマンドを編成する場合にも便利です。
単一のステートメントを複数行に分割するには
行を分割する位置で、行連結文字つまりアンダースコア (_) を使用します。 アンダースコアの直前には空白または行終端記号 (復帰) を指定する必要があります。 行連結文字は省略できる場合もあります。この場合、Visual Basic コンパイラでは、暗黙的に次のコード行のステートメントが継続されます。 行連結文字を省略できる構文要素の一覧については、「Visual Basic におけるステートメント」の「暗黙の行連結」を参照してください。
次の例では、最終行以外の末尾に行連結文字を指定して、1 つのステートメントを 4 行に分割しています。
cmd.CommandText = _ "SELECT * FROM Titles JOIN Publishers " _ & "ON Publishers.PubId = Titles.PubID " _ & "WHERE Publishers.State = 'CA'"
行連結シーケンスを使用すると、オンラインの場合にも出力した場合にもコードが読みやすくなります。
注意
行連結文字は、行の末尾に指定する必要があります。 同じ行で行連結シーケンスの後ろに文字を記述しないでください。
引数名の途中など、行連結文字を使用できる場所に関していくつかの制限事項があります。 引数リストを行連結文字で分割することはできますが、個々の引数名は分割せずに残す必要があります。
注意
行連結文字を使用してコメントを複数行に続けて記述しないでください。 コンパイラは、コメントの開始点以降、文字に特別な意味があるかどうかをチェックしません。 複数行にコメントを記述する場合は、各行にコメント記号 (') を繰り返し記述してください。
各ステートメントを別個の行に配置する方法をお勧めしますが、Visual Basic では複数のステートメントを同じ行に配置することもできます。
複数のステートメントを同じ行に配置するには
次の例に示すように、ステートメントをコロン (:) で区切ります。
text1.Text = "Hello" : text1.BackColor = System.Drawing.Color.Red