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CWnd::OnXButtonUp

カーソルがウィンドウのクライアント領域内に置かれているときに、ユーザーが XBUTTON1 または XBUTTON2 を離すと、フレームワークからこのメンバー関数が呼び出されます。

afx_msg void OnXButtonUp(
    UINT nFlags, 
    UINT nButton, 
    CPoint point
);

パラメーター

パラメーター

説明

[入力] nFlags

どの修飾子キーが押されたかを示すフラグのビットごとの組み合わせ (OR)。 たとえば、Ctrl キーが押された場合は、MK_CONTROL フラグになります。

[入力] nButton

Microsoft Intellimouse の最初の X ボタンがダブルクリックされた場合は XBUTTON1 の値。2 番目の X ボタンがダブルクリックされた場合は XBUTTON2。

[入力] point

クライアント領域の左上隅を基準としたカーソルの x 座標と y 座標を指定する CPoint オブジェクト。

解説

このメソッドは、WM_XBUTTONUP 通知を受け取ります。この通知については、Windows SDK を参照してください。 マウスがキャプチャされていない場合、メッセージはカーソルが置かれているウィンドウに送られます。 それ以外の場合、メッセージはマウスをキャプチャしていたウィンドウに送られます。

nFlags パラメーターには、以下の表に示す修飾子キーの組み合わせを指定できます。 詳細については、「About Mouse Input」を参照してください。

修飾子キー

説明

MK_CONTROL

Ctrl キーが押された状態です。

MK_LBUTTON

マウスの左ボタンが押された状態です。

MK_MBUTTON

マウスの中央ボタンが押された状態です。

MK_RBUTTON

マウスの右ボタンが押された状態です。

MK_SHIFT

Shift キーが押された状態です。

MK_XBUTTON1

Microsoft IntelliMouse の XBUTTON1 マウス ボタンが押された状態です。

MK_XBUTTON2

Microsoft IntelliMouse の XBUTTON2 マウス ボタンが押された状態です。

注意

このメンバー関数は、アプリケーションが Windows メッセージを処理できるようにするためにフレームワークによって呼び出されます。 この関数に渡されるパラメーターの値は、フレームワークがメッセージ受信時に受け取ったパラメーターの値に基づいています。 この関数の基本クラスの実装を呼び出した場合は、関数に渡したパラメーターではなく、メッセージと共に渡されたパラメーター自体が使用されます。

必要条件

**ヘッダー:**afxwin.h

このメソッドは、Windows Vista およびそれ以降のバージョンでサポートされています。

このメソッドに関するその他の要件については、「Windows Vista コモン コントロールの作成要件」を参照してください。

参照

参照

CWnd クラス

階層図

WM_XBUTTONUP

概念

CWnd のメンバー