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Visual Basic の XML リテラルの概要

ここでは、Visual Basic での XML ツリーの作成について説明します。

LINQ クエリの結果を XML ツリーのコンテンツとして使用する方法については、「関数型構築 (LINQ to XML)」を参照してください。

Visual Basic の XML リテラルの詳細については、「Visual Basic における LINQ to XML の概要」を参照してください。

XML ツリーの作成

XElement (この場合は contacts) を作成する方法を次の例に示します。

Dim contacts As XElement = _
    <Contacts>
        <Contact>
            <Name>Patrick Hines</Name>
            <Phone>206-555-0144</Phone>
            <Address>
                <Street1>123 Main St</Street1>
                <City>Mercer Island</City>
                <State>WA</State>
                <Postal>68042</Postal>
            </Address>
        </Contact>
    </Contacts>

単純コンテンツを持つ XElement の作成

次のように、単純コンテンツを含む XElement を作成できます。

Dim n as XElement = <Customer>Adventure Works</Customer>
Console.WriteLine(n) 

この例では次の出力が生成されます。

<Customer>Adventure Works</Customer>

空要素の作成

次のように、空の XElement を作成できます。

Dim n As XElement = <Customer/>
Console.WriteLine(n)

この例では次の出力が生成されます。

<Customer />

組み込み式の使用

XML リテラルの重要な機能は、組み込み式を利用できることです。 組み込み式を使用すると、式を評価してその式の結果を XML ツリーに挿入できます。 式が XElement の型に評価される場合、要素がツリーに挿入されます。 式が XAttribute の型に評価される場合は、属性がツリーに挿入されます。 要素および属性は、それらが有効となるツリーにのみ挿入できます。

組み込み式に含めることができるのは 1 つの式だけであることに注意してください。 複数のステートメントを組み込むことはできません。 式が複数の行にまたがる場合は、行連結文字を使用する必要があります。

組み込み式を使用して既存のノード (要素を含む) や属性を新しい XML ツリーに追加する場合に、その既存のノードに既に親があるときは、ノードが複製されます。 新しく複製されたノードは、新しい XML ツリーにアタッチされます。 既存のノードに親がない場合は、単にノードが新しい XML ツリーにアタッチされます。 このトピックの最後の例では、この動作について説明します。

次の例では、組み込み式を使用して要素をツリーに挿入します。

Dim xmlTree1 As XElement = _
    <Root>
        <Child>Contents</Child>
    </Root>
Dim xmlTree2 As XElement = _
    <Root>
        <%= xmlTree1.<Child> %>
    </Root>
Console.WriteLine(xmlTree2)

この例では次の出力が生成されます。

<Root>
  <Child>Contents</Child>
</Root>

コンテンツに対する組み込み式の使用

組み込み式を使用して要素のコンテンツを指定できます。

Dim str As String
str = "Some content"
Dim root As XElement = <Root><%= str %></Root>
Console.WriteLine(root)

この例では次の出力が生成されます。

<Root>Some content</Root>

組み込み式での LINQ クエリの使用

要素のコンテンツに対する LINQ クエリの結果を使用できます。

Dim arr As Integer() = {1, 2, 3}

Dim n As XElement = _
    <Root>
        <%= From i In arr Select <Child><%= i %></Child> %>
    </Root>

Console.WriteLine(n)

この例では次の出力が生成されます。

<Root>
  <Child>1</Child>
  <Child>2</Child>
  <Child>3</Child>
</Root>

ノード名に対する組み込み式の使用

組み込み式を使用して、属性名、属性値、要素名、および要素値を計算することもできます。

Dim eleName As String = "ele"
Dim attName As String = "att"
Dim attValue As String = "aValue"
Dim eleValue As String = "eValue"
Dim n As XElement = _
    <Root <%= attName %>=<%= attValue %>>
        <<%= eleName %>>
            <%= eleValue %>
        </>
    </Root>
Console.WriteLine(n)

この例では次の出力が生成されます。

<Root att="aValue">
  <ele>eValue</ele>
</Root>

複製とアタッチ

既に説明したとおり、組み込み式を使用して既存のノード (要素を含む) や属性を新しい XML ツリーに追加する場合に、その既存のノードに既に親があるときは、ノードが複製され、新しく複製されたノードが新しい XML ツリーにアタッチされます。 既存のノードに親がない場合は、単にノードが新しい XML ツリーにアタッチされます。

' Create a tree with a child element.
Dim xmlTree1 As XElement = _
    <Root>
        <Child1>1</Child1>
    </Root>

' Create an element that is not parented.
Dim child2 As XElement = <Child2>2</Child2>

' Create a tree and add Child1 and Child2 to it.
Dim xmlTree2 As XElement = _
    <Root>
        <%= xmlTree1.<Child1>(0) %>
        <%= child2 %>
    </Root>

' Compare Child1 identity.
Console.WriteLine("Child1 was {0}", _
    IIf(xmlTree1.Element("Child1") Is xmlTree2.Element("Child1"), _
    "attached", "cloned"))

' Compare Child2 identity.
Console.WriteLine("Child2 was {0}", _
    IIf(child2 Is xmlTree2.Element("Child2"), _
    "attached", "cloned"))

この例を実行すると、次の出力が生成されます。

Child1 was cloned
Child2 was attached

参照

概念

XML ツリーの作成