チュートリアル : WPF プロジェクトのリソースの管理

[アーティクル]
08/09/2011

リソースは、アプリケーションからアクセスし、使用できる .NET オブジェクトです。リソースの例として、配色やイメージで使用するブラシがあります。 ResourceDictionary クラスを使用すると、すべてのリソースを管理しやすい 1 つのファイルに収め、それらのリソースにアプリケーションからアクセスすることができます。

このチュートリアルでは次のタスクを行います。

ResourceDictionary を追加する。
ResourceDictionary にリソースを追加する。
リソースピッカーを使用したリソースへのアクセス

このチュートリアルを終了すると、ResourceDictionary をアプリケーションに追加し、その ResourceDictionary に含まれるリソースにアクセスする方法を理解できるようになります。

注意

実際に画面に表示されるダイアログボックスとメニューコマンドは、アクティブな設定またはエディションによっては、ヘルプの説明と異なる場合があります。設定を変更するには、[ツール] メニューの [設定のインポートとエクスポート] をクリックします。詳細については、「設定の操作」を参照してください。

必須コンポーネント

このチュートリアルを実行するには、次のコンポーネントが必要です。

Visual Studio 2010.

ResourceDictionary の追加

最初に、アプリケーションに ResourceDictionary を追加します。

アプリケーションに ResourceDictionary を追加するには

Visual Basic または Visual C# で ManageResources という名前の WPF アプリケーションプロジェクトを作成します。詳細については、「方法 : 新しい WPF アプリケーションプロジェクトを作成する」を参照してください。

WPF デザイナーで MainWindow.xaml が開きます。
ソリューションエクスプローラーで ManageResources プロジェクトを右クリックし、[追加] を選択します。 | [リソースディクショナリ]

[新しい項目の追加] ダイアログボックスが表示されます。
[名前] ボックスに Dictionary1.xaml と表示されていることを確認し、[追加] をクリックします。

Dictionary1.xaml という名前の新しい ResourceDictionary がプロジェクトに追加され、WPF デザイナーで開きます。

ResourceDictionary へのリソースの追加

追加した ResourceDictionary は XAML エディターで編集でき、リソースの中央リポジトリとして利用できます。次に、ResourceDictionary にリソースを追加します。

ResourceDictionary にリソースを追加するには

WPF デザイナーで Dictionary1.xaml が開いていることを確認します。
XAML ビューで、次の XAML マークアップを開始の <ResourceDictionary> タグの後に追加します。
```
<SolidColorBrush Color="Green" x:Key="myBrush"></SolidColorBrush>
```
[ファイル] メニューの [すべてを保存] をクリックします。

myBrush という SolidColorBrush がアプリケーションで使用できるリソースとして追加されました。

リソースへのアクセス

この手順では、SolidColorBrush リソースにアクセスし、それをメインウィンドウで使用します。

リソースにアクセスするには

MainWindow.xaml を開きます。
XAML ビューで、次の XAML を <Window> 開始タグの後、<Grid> 開始タグの前に追加します。
```
    <Window.Resources>
        <ResourceDictionary>
            <ResourceDictionary.MergedDictionaries>
                <ResourceDictionary Source="Dictionary1.xaml" />
            </ResourceDictionary.MergedDictionaries>
        </ResourceDictionary>
    </Window.Resources>
```
これによって、Dictionary1.xaml で定義されている ResourceDictionary がインポートされ、プロジェクトの他のリソースディクショナリにマージされます。
[ツールボックス] から、Button コントロールをウィンドウにドラッグします。
[プロパティ] ウィンドウで、Background プロパティまでスクロールします。
左の列の端にある [継承プロパティマーカー] () をクリックします。

メニューが表示されます。

ヒント

行を右クリックしてメニューを表示することもできます。
[リソースの適用] をクリックします。

リソースピッカーが表示されます。
[ローカル] の下向きの矢印をクリックし、セクションを展開します。

myBrush キーがあるブラシが表示されます。
myBrush キーをクリックし、リソースを適用します。

ボタンの背景が緑色に変わります。
リソースピッカーの外側をクリックし、リソースピッカーを閉じます。
F5 キーを押してアプリケーションを実行します。

ボタンの背景が緑色になります。

参照

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