CCommandLineInfo::ParseParam
コマンド ラインの各パラメーターを解析および解釈するために、フレームワークが呼び出します。 2 番目の構文は Unicode プロジェクトだけで使用できます。
virtual void ParseParam(
const char* pszParam,
BOOL bFlag,
BOOL bLast
);
virtual void ParseParam(
const TCHAR* pszParam,
BOOL bFlag,
BOOL bLast
);
パラメーター
pszParam
パラメーター、またはフラグ。bFlag
pszParam がパラメーターかフラグかを示します。bLast
これがコマンド ラインの最後のパラメーターまたはフラグかを示します。
解説
CWinApp::ParseCommandLine は、コマンド ラインのパラメーターまたはフラグごとに pszParam に引数を指定して ParseParam を呼び出します。 パラメーターの最初の文字が '-' または '/' であると、それが取り除かれ、bFlag が TRUE に設定されます。 最後のパラメーターを解析するとき、bLast が TRUE に設定されます。
この関数の既定の実装は、次のフラグを認識します。/p, /pt, /dde, /Automation, and /Embedding, as shown in the following table:
コマンド ライン引数 |
実行されるコマンド |
---|---|
app |
新規作成 |
app filename |
開く |
app /p filename |
通常使うプリンターにファイルを印刷 |
app /pt filename printer driver port |
指定のプリンターにファイルを印刷 |
app/dde |
起動し、DDE コマンドを待つ |
app/Automation |
OLE オートメーション サーバーとして起動 |
app /Embedding |
埋め込まれた OLE アイテムの編集のために起動 |
app /Register app /Regserver |
登録タスクを実行するようにアプリケーションに通知します。 |
app /Unregister app /Unregserver |
登録解除タスクを実行するようにアプリケーションに通知します。 |
この情報は、m_bRunAutomated、m_bRunEmbedded、および m_nShellCommand に格納されます。 フラグは、スラッシュ '/' またはハイフン '-' でマークされます。
既定の実装では、最初のフラグでないパラメーターは、m_strFileName に格納されます。 /pt フラグのときは、既定の実装では、2 番目、3 番目、4 番目のフラグでないパラメーターを m_strPrinterName、m_strDriverName、および m_strPortName に順に格納します。
また、既定の実装では、新しいファイルの場合のみ m_bShowSplash に TRUE を設定します。 新しいファイルの場合には、ユーザーはアプリケーション自身を必要とする操作を行ったのです。 その他の場合、シェルから既存のファイルを開くことを含め、ユーザーの操作は直接ファイルを必要としています。 ドキュメント中心の観点では、スプラッシュ スクリーンはアプリケーションの起動を報告する必要はありません。
ほかのフラグやパラメーター値を処理するには、派生クラスでこの関数をオーバーライドします。
必要条件
**ヘッダー:**afxwin.h