CWindow クラス
このクラスには、ウィンドウを操作するためのメソッドが用意されています。
class CWindow
解説
CWindow は、ATL (Active Template Library) でウィンドウを操作するための基本的な機能を提供します。 CWindow のメソッドの多くは、Win32 API 関数のいずれかをラップしているにすぎません。 たとえば、CWindow::ShowWindow と ShowWindow のプロトタイプを比較してみます。
CWindow メソッド |
Win32 関数 |
---|---|
BOOL ShowWindow( int nCmdShow ); |
BOOL ShowWindow( HWND hWnd, int nCmdShow ); |
CWindow::ShowWindow は、最初のパラメーターとして CWindow::m_hWnd を渡し、ShowWindow Win32 関数を呼び出します。 Win32 関数を直接ラップする CWindow のメソッドはすべて m_hWnd メンバーを渡します。したがって、CWindow のドキュメントでは、ほとんどの部分で Windows SDK を参照することになります。
注意
ウィンドウ関連の Win32 関数がすべて CWindow でラップされているわけではありません。また、CWindow のすべてのメソッドが Win32 関数をラップしているわけでもありません。
CWindow::m_hWnd は、ウィンドウを識別する HWND を格納します。 HWND は、次の操作を行ったときにオブジェクトにアタッチされます。
CWindow のコンストラクターで HWND を指定したとき
CWindow::Attach を呼び出したとき
CWindow の operator = を使ったとき
CWindow から派生した次のいずれかのクラスを使って、ウィンドウを作成またはサブクラス化したとき
CWindowImpl 新しいウィンドウを作成したり、既存のウィンドウをサブクラス化できます。
CContainedWindow 別のオブジェクトに含まれているウィンドウを実装します。 新しいウィンドウを作成したり、既存のウィンドウをサブクラス化できます。
CDialogImpl モーダルまたはモードレスのダイアログ ボックスを作成できます。
ウィンドウの詳細については、Windows SDK の「Windows」および後続のトピックを参照してください。 ATL でのウィンドウの使い方の詳細については、「ATL ウィンドウ クラス」を参照してください。
必要条件
**ヘッダー:**atlwin.h