方法 : 行テンプレートを使用して Windows フォーム DataGridView コントロールの行をカスタマイズする

DataGridView コントロールは、コントロールに追加するすべての行の基礎として行テンプレートを使用します。これは、データ バインディングを使用する場合にも、使用する既存の行を指定せずに DataGridViewRowCollection.Add メソッドを呼び出す場合にも当てはまります。

行テンプレートを使用すると、RowsDefaultCellStyle プロパティを使用した場合よりも、行の外観および動作を厳密に制御できます。 行テンプレートでは、DefaultCellStyle を含む任意の DataGridViewRow プロパティを設定できます。

特定の効果を実現するために、行テンプレートを使用しなければならないこともあります。 たとえば、行の高さの情報は DataGridViewCellStyle に格納できないため、行テンプレートを使用して、すべての行の既定の高さを変更する必要があります。 行テンプレートは、DataGridViewRow から派生した独自のクラスを作成して、新しい行をコントロールに追加するときにカスタム型を使用する場合にも役立ちます。

注意

行テンプレートを使用できるのは、行を追加する場合だけです。 既存の行は、行テンプレートを変更することによって変更できません。

行テンプレートを使用するには

• DataGridView.RowTemplate プロパティから取得したオブジェクトの各プロパティを設定します。

  With Me.dataGridView1.RowTemplate
      .DefaultCellStyle.BackColor = Color.Bisque
      .Height = 35
      .MinimumHeight = 20
  End With
  

  DataGridViewRow row = this.dataGridView1.RowTemplate;
  row.DefaultCellStyle.BackColor = Color.Bisque;
  row.Height = 35;
  row.MinimumHeight = 20;
  

  DataGridViewRow^ row = this->dataGridView1->RowTemplate;
  row->DefaultCellStyle->BackColor = Color::Bisque;
  row->Height = 35;
  row->MinimumHeight = 20;
  
  

コードのコンパイル

この例で必要な要素は次のとおりです。

• dataGridView1 という名前の DataGridView コントロール。

• System アセンブリ、System.Drawing アセンブリ、および System.Windows.Forms アセンブリへの参照。

参照

参照

DataGridView

DataGridViewCellStyle

DataGridViewRow

DataGridView.RowTemplate

概念

Windows フォーム DataGridView コントロールでのセルのスタイル

その他の技術情報

Windows フォームの DataGridView コントロールの基本的な書式設定およびスタイル設定