方法: カスタムの拡張機能をチーム メンバーに配布する

カスタムの拡張機能の .dll アセンブリと .Extensions.xml ファイルを作成したら、セットアップ ウィザード プロジェクトを使用してチーム メンバーに配布できます。 セットアップ プロジェクトは、アセンブリと XML ファイルをユーザーの %Program Files%\Microsoft Visual Studio 10.0\VSTSDB\Extensions\CustomExtensions フォルダーに配置します。 これにより、ターゲット ユーザーのコンピューターで、カスタムの拡張機能を簡単にインストールおよび登録できます。 詳細については、「方法: 拡張機能を登録および管理する」を参照してください。

配置プロジェクトを作成するには

  1. 既存のデータベース機能拡張プロジェクトを開きます。

  2. [ファイル] メニューの [追加] をポイントし、[新しいプロジェクト] をクリックします。

    [新しいプロジェクト] ダイアログ ボックスが表示されます。

  3. [インストールされたテンプレート] の一覧で、[その他のプロジェクトの種類] ノードを展開し、[セットアップと配置] をクリックします。 詳細ペインで [セットアップ ウィザード] をクリックします。 プロジェクトに「DataBaseExtensionsSetup」という名前を付け、[OK] をクリックします。

  4. セットアップ ウィザードの最初のページで、[次へ] をクリックします。

  5. ウィザードの 2 ページ目で、[Windows アプリケーションのセットアップを作成する] をクリックし、[次へ] をクリックします。

  6. ウィザードの 3 ページ目で、[<データベース機能拡張プロジェクト名> のプライマリ出力] をクリックし、[次へ] をクリックします。

  7. ウィザードの 4 ページ目で、[追加] をクリックします。 カスタム データ ジェネレーターを登録するために、作成した <データベース機能拡張プロジェクト名>.Extensions.xml ファイルを参照し、[開く] をクリックします。

  8. [完了] をクリックします。

    配置プロジェクトが作成されます。

カスタム フォルダーの作成

次に、配置プロジェクト内にフォルダーを作成する必要があります。このフォルダーは、カスタムの拡張機能の .dll ファイルおよび .Extensions.xml ファイルのコピー先となります。

カスタム フォルダーを作成するには

  1. 配置プロジェクトで、ファイル システム エディターが指定されていない場合は、[ファイル システム] タブをクリックして指定します。

  2. ファイル システム エディターの左端のペインで空白を右クリックし、[特別なフォルダーの追加] をポイントして、[カスタム フォルダー] をクリックします。

  3. 新しいフォルダーの名前として「Custom Extensions」と入力します。

  4. ファイル システム エディターでカスタム フォルダーをクリックします。 [プロパティ] ウィンドウで、フォルダーの DefaultLocation プロパティを [ProgramFilesFolder] に設定します。

  5. [プロパティ] ウィンドウで、[ProgramFilesFolder] の後に以下を追加します。

    \Microsoft Visual Studio 10.0\VSTSDB\Extensions
    

    この結果、プロパティ値は次のようになります。

    [ProgramFilesFolder] \Microsoft Visual Studio 10.0\VSTSDB\Extensions
    

    ヒント

    拡張機能のアセンブリは、<Microsoft Visual Studio 10.0>\VSTSDB\Extensions ディレクトリ内のフォルダーに配置することをお勧めします。 これにより、製品に付属していた拡張機能と、カスタマイズして作成した拡張機能を識別しやすくなります。 フォルダーの使用は、拡張機能をカテゴリ別に整理するためにも推奨されます。

  6. ファイル システム エディターの左端のペインで、[アプリケーション フォルダー] をクリックします。 <データベース機能拡張プロジェクト名>.Extensions.xml ファイルを右クリックし、[切り取り] をクリックします。

  7. ファイル システム エディターの左端のペインで、作成した Custom Extensions フォルダーを右クリックし、[貼り付け] をクリックします。

    <データベース機能拡張プロジェクト名>.Extensions.xml ファイルが、このカスタム フォルダーに指定されたディレクトリの場所に配置されます。

  8. ファイル システム エディターの左端のペインで、[アプリケーション フォルダー] をクリックします。 [<データベース機能拡張プロジェクト名> ファイルのプライマリ出力] を右クリックし、[切り取り] をクリックします。

  9. ファイル システム エディターの左端のペインで、Custom Extensions フォルダーを右クリックし、[貼り付け] をクリックします。

    データベース機能拡張プロジェクトからのプライマリ出力が、このカスタム フォルダーに指定されたディレクトリの場所に配置されます。

配置プロジェクトのビルド

次に、配置プロジェクトをビルドします。ビルド後は、Visual Studio Premium または Visual Studio Ultimate をインストールした任意のコンピューターで、カスタム データベース拡張機能のインストールを実行できます。

配置プロジェクトをビルドするには

  1. [ビルド] メニューの [構成マネージャー] をクリックし、すべてのプロジェクトで [ビルド] チェック ボックスがオンになっていることを確認します。

  2. [ビルド] メニューの [ソリューションのビルド] をクリックして、ソリューションをビルドします。

    配置プロジェクトがビルドされ、インストールする準備ができました。

参照

処理手順

方法: 拡張機能を登録および管理する

概念

Visual Studio のデータベース機能の拡張

カスタムのデータベース リファクタリングの種類またはターゲットの作成

データベース コード分析用の追加規則の作成と登録

カスタム データ ジェネレーターを使用した特殊なテスト データの生成

データベース単体テストのカスタム条件の定義

その他の技術情報

ビルド コントリビューターおよび配置コントリビューターを利用してデータベースのビルドおよび配置をカスタマイズする