Transact-SQL の設計の問題

データベース プロジェクトの Transact-SQL コードを分析した際に検出される警告には、設計の問題として分類できるものがいくつかある場合があります。 次のような状況を回避するには、設計の問題に対処する必要があります。

• それ以降にデータベースを変更すると、そのデータベースに依存するアプリケーションが動作しなくなる可能性がある。

• コードで期待した結果が得られない。

• SQL Server の将来のリリースで実行した場合に、コードが壊れる可能性がある。

設計の問題により、現在または将来アプリケーションが動作しなくなる可能性があるため、通常は、設計の問題を抑制しないでください。

このセクションの内容

Visual Studio Premium では、次のような設計上の問題を特定できます。

• SR0001: ストアド プロシージャ、ビュー、およびテーブル値関数で SELECT * を使用することは避けてください。

• SR0008: @@IDENTITY の代わりに SCOPE_IDENTITY を使用してください

• SR0009: サイズが 1 ～ 2 の可変長の型を使用することは避けてください。

• SR0010: Avoid using deprecated syntax when you join tables or views (テーブルまたはビューの結合時には、使用されていない構文の使用を避けてください)

• SR0013: 力パラメーター (パラメーター) がすべてのコード パスに設定されていません

• SR0014: {Type1} から {Type2} にキャストするとデータ損失が発生する可能性があります。

関連項目

• データベース コードの分析によるコードの品質の向上
  Transact-SQL コードの設計、パフォーマンス、および名前付けに関する一般的な問題を検出する方法について説明します。

• Transact-SQL の名前付けの問題
  データベース コードの分析時に検出される可能性があるさまざまな名前付けに関する問題へのリンクを示します。

• Transact-SQL のパフォーマンスの問題
  データベース コードの分析時に検出される可能性があるさまざまなパフォーマンス上の問題へのリンクを示します。

• チュートリアル: 既存のデータベースの Transact-SQL コードの分析
  AdventureWorks2008 サンプル データベースのコーディング上の問題を特定する方法について説明します。

• データベース コード分析用の追加規則の作成と登録
  データベース コードを分析するための独自の規則を作成して、Visual Studio Premium に用意されている規則では検出できない問題を特定する方法について説明します。