方法: ソース コードなしで単体テストを作成する
ソース コードにアクセスできない .EXE または .DLL に対して、単体テストを作成できます。 他の単体テストの場合と同様に、コンパイルされた .EXE または .DLL の単体テストの作成には、2 つのフェーズがあります。
最初のフェーズでは、テストするコード内のメソッドごとに、スケルトン形式のテスト メソッドが格納された単体テスト ファイルを生成します。 スケルトンの各テスト メソッドは、空の変数と、プレースホルダーの Assert ステートメントが設定された状態で生成されます。
2 番目のフェーズでは、変数を初期化し、プレースホルダーの Assert ステートメントを適切なステートメントに置き換えます。
単体テストの作成後は、いつでも単体テストを実行できます。
注意
アクセスできないコードから単体テストを作成する方法については、「既存コードに対する単体テストの作成と実行」を参照してください。
単体テストのスケルトンを生成するには
Visual Studio を起動し、[テスト] メニューの [新しいテスト] をクリックします。
[新しいテスト] ダイアログ ボックスで、[単体テスト ウィザード] をクリックします。
[テスト プロジェクトに追加] ボックスで、作成するプロジェクトの種類を選択し、[OK] をクリックします。
[新しいテスト プロジェクト] ダイアログ ボックスで、新しい名前を入力するか既定の名前をそのまま使用し、[作成] をクリックします。
[単体テストの作成] ダイアログ ボックスで、[アセンブリの追加] をクリックします。
[アセンブリの追加] ダイアログ ボックスで、単体テストを作成するアセンブリを選択し、[開く] をクリックします。
[単体テストの作成] ダイアログ ボックスの [型] で、単体テストを作成するメソッドを選択し、[OK] をクリックします。
単体テストに検証を追加するには
単体テストを含む単体テスト ファイルを開き、変数を初期化する単体テストを探します。
単体テストで変数代入を探します。
新しく生成されたテストでは、変数代入が "TODO" ステートメントによってマークされており、代入をカスタマイズするよう示されています。 たとえば、編集する必要のある一般的な代入の例を次に示します。
string target.owner = null; // TODO: Initialize to an appropriate value
適切な値を各変数に代入します。 適切な変数の代入の例については、「チュートリアル : 単体テストの作成と実行」の「単体テストを実行およびカスタマイズする」を参照してください。
単体テストの Assert ステートメントを探し、編集します。 必要に応じて、Assert ステートメントをさらに追加します。 使用できる Assert ステートメントの詳細については、「Assert クラスの使用」を参照してください。
(省略可能) Microsoft.VisualStudio.TestTools.UnitTesting 名前空間の [TestInitialize()] メソッドおよび [TestCleanup()] メソッドを使用して、単体テストのセットアップ コードとクリーンアップ コードを追加します。 単体テストの作成時に、単体テスト ファイルに "追加のテスト属性" セクションが追加されます。 このセクションを展開すると、コメント アウトされたメソッドが表示されます。これらのメソッドを使用して、初期化およびクリーンアップを含めることができます。