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方法: 開発中のコード変更のテスト影響を特定する

更新 : 2010 年 12 月

テスト影響分析を使用すると、コードの品質を 2 つの方法で確認できます。 まず、既に行った 1 つまたは複数のコード変更を検証するために、どのテストを実行するか特定できます。 次に、独自の変更を加える前でも、特定のメソッドを変更した場合にどのテストを実行するか確認できます。

注意

テスト影響分析は、難読化されたバイナリではサポートされていません。

テスト影響分析を使用する前に、まずテスト影響のデータ収集を初期化してから、分析用データのベースラインを作成する必要があります。 テスト影響分析を有効にしたら、ソリューションをビルドして、テスト プロジェクトでテストを実行します。

コードを変更してソリューションを再ビルドする場合は、コード変更の影響を受けたテストおよびメソッドがテスト影響ビューに表示されます。

テスト影響データの収集を初期化してベースライン データを生成するには

  • データを収集するコード プロジェクトおよび単体テスト プロジェクトを含むソリューションを開きます。

注意

テスト影響分析では、データを収集するコード プロジェクトおよび単体テスト プロジェクトを含むソリューションが、Visual Studio IDE で開かれている必要があります。

  1. ソリューション エクスプローラーで、local.testsettings ファイルをダブルクリックします。

    [テスト設定の構成 - local.testsettings] ダイアログ ボックスが表示されます。

  2. ナビゲーション バーで [データと診断] をクリックします。

  3. [役割] ボックスの一覧で、<Local machine only> が選択されていることを確認します。

  4. [選択されたロールのデータと診断] ボックスの一覧の [テストの影響] チェック ボックスをオンにします。

  5. ASP.NET Web アプリケーションのデータを収集する場合は、次の手順に従います。

    1. コンピューターがローカルまたはリモートで実行されている Web アプリケーションのクライアントとして機能している場合は、[IntelliTrace およびテストの影響用の ASP.NET クライアント プロキシ] チェック ボックスをオンにします。 この設定によって、インターネット インフォメーション サービスをデータの収集に対してインストルメントするかどうかを決定します。

    2. コンピューターが Web アプリケーションのサーバーとしても機能している場合は、[テストの影響] をオンにし、診断データ アダプターの一覧の上にある [構成] をクリックします。 [詳細設定] タブをクリックし、[インターネット インフォメーション サービスで実行されている ASP.NET アプリケーションからデータを収集する] がオンになっていることを確認します。

  6. [適用] をクリックし、[閉じる] をクリックします。

  7. ソリューションをビルドし直します。

  8. テスト プロジェクトでテストを実行します。

    これで、テスト影響分析が初期化されました。

保留中の変更を検証するために実行する必要があるテストを一覧表示するには

  1. コードに変更を加えた後、ソリューションを再度ビルドします。

  2. [テスト] メニューの [ウィンドウ] をクリックし、[テスト影響ビュー] をクリックします。

    テスト影響ビューが表示されます。

  3. [影響を受けたテストの表示] をクリックします。

    テスト影響ビューに、コードの変更を検証するために実行する必要があるテストが一覧表示されます。 コード変更を検証するためのテストがない場合は、[影響を受けたテストはありません] と表示されます。

  4. (省略可能) 1 つまたは複数のテストを強調表示し、テスト影響ビューのツール バーの [選択したテストの実行] をクリックします。

すべてのコード変更を表示するには

  1. [テスト] メニューの [ウィンドウ] をクリックし、[テスト影響ビュー] をクリックします。

    テスト影響ビューが表示されます。

  2. テスト影響ビューのツール バーの [コード変更の表示] をクリックします。

    変更されたメソッドはすべてテスト影響ビューの先頭に表示されます。 1 つまたは複数の変更を強調表示して、それぞれの変更に適用するテストを、下に表示される [影響を受けたテスト] に一覧表示できます。

  3. (省略可能) 1 つまたは複数のテストを強調表示し、テスト影響ビューのツール バーの [影響を受けたテストの実行] をクリックします。

特定のメソッドを呼び出すテストを一覧表示または実行するには

  1. コード ウィンドウで、メソッドの任意の場所を右クリックします。

  2. 次のいずれかを実行します。

    • メソッドを呼び出すテストを一覧表示するには、[呼び出し元のテストの表示] をクリックします。 テスト影響ビューにテストの名前が表示されます。

    • メソッドを呼び出すテストをすべて実行するには、[呼び出し元のテストの実行] をクリックします。 テストが実行され、テストの実行結果が [テスト結果] ウィンドウに表示されます。

影響を受けるテストまたは変更されたコード メソッドをテスト影響ビューから削除するには

  • テスト影響ビューで、1 つまたは複数のテストやコード メソッドを右クリックして [選択を無視] をクリックします。

    選択されたテスト メソッドが [影響を受けたテスト] ボックスの一覧から削除され、実行されなくなります。 選択されたコード メソッドは [コードの変更] ボックスの一覧から削除され、コード変更の影響を受けたテスト メソッドは [影響を受けたテスト] ボックスの一覧から削除され、実行されなくなります。

参照

概念

コード変更によるテストへの影響を識別する

履歴の変更

日付

履歴

理由

2010 年 12 月

[構成] ボタンの場所の詳細を追加しました。

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