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方法: コード化された UI テストで UI コントロールの操作とプロパティを使用する

コード化された UI テストで UI テストのコントロールを使用する場合、コントロールは操作とプロパティの 2 つに分類されます。

  • 最初の部分は、UI テストのコントロールで実行できる操作で構成されます。 たとえば、コード化された UI テストでは、UI テストのコントロールでのマウス ボタンのクリックをシミュレートしたり、UI テストのコントロールに影響を与えるキーボードでのキー入力をシミュレートしたりすることができます。

  • 2 番目の部分では、UI テストのコントロールのプロパティの取得や設定を行うことができます。 たとえば、コード化された UI テストでは、ListBox 内の項目数を取得したり、CheckBox をオンの状態に設定したりできます。

注意

Coded UI Test Editor (コード化された UI テスト エディター) を使用すると、コード化された UI テストを簡単に変更できます。 Coded UI Test Editor (コード化された UI テスト エディター) を使用すると、テスト メソッドを検索、表示、および編集できます。 また、UI コントロール マップ内の UI 操作および関連コントロールを編集することもできます。 Coded UI Test Editor (コード化された UI テスト エディター) は、Microsoft Visual Studio 2010 Feature Pack 2 に含まれています。 この Feature Pack をダウンロードするには、Visual Studio 2010 Ultimate、Visual Studio 2010 Premium、または Test Professional 2010 と、MSDN サブスクリプション、Microsoft BizSpark、または MSDN アカデミック アライアンスが必要です。 詳細については「コード化された UI テスト エディターを使用したコード化された UI テストの編集」および「Microsoft Visual Studio 2010 Feature Pack 2」を参照してください。

UI テストのコントロールの操作へのアクセス

UI テストのコントロールでマウスのクリックやキー操作などの操作を実行するには、Mouse クラスおよび Keyboard クラスでメソッドを使用します。

マウスをシミュレートして UI テストのコントロールの操作にアクセスするには

  • マウスのクリックなど、マウスを使用した操作を実行するには、Click を使用します。

    Mouse.Click(buttonCancel);

キーボードをシミュレートして UI テストのコントロールの操作にアクセスするには

  • エディット コントロールへの入力など、キーボードを使用した操作を実行するには、SendKeys を使用します。

    Keyboard.SendKeys(textBoxDestination, @"C:\\Temp\\Output.txt");

UI テストのコントロールのプロパティへのアクセス

UI コントロールの特定のプロパティ値を取得および設定するには、コントロールのプロパティ値を直接取得または設定するか、取得または設定する特定のプロパティの名前と共に UITestControl.GetProperty メソッドおよび UITestControl.SetProperty メソッドを使用します。

GetProperty は、適切な Type にキャストできるオブジェクトを返します。 SetProperty は、プロパティの値が格納されているオブジェクトを受け取ります。

UI テストのコントロールからプロパティを直接取得または設定するには

  • T:Microsoft.VisualStudio.TestTools.UITesting.HtmlControls.HtmlList、T:Microsoft.VisualStudio.TestTools.UITesting.WinControls.WinComboBox など、T:Microsoft.VisualStudio.TestTools.UITesting.UITestControl から派生するコントロールの場合は、次のように、プロパティ値を直接取得または設定できます。

    int i = myHtmlList.ItemCount;
    myWinCheckBox.Checked = true;
    

UI テストのコントロールからプロパティを取得するには

  • コントロールからプロパティ値を取得するには、GetProperty を使用します。

  • 取得するコントロールのプロパティを指定するには、GetProperty に対し、パラメーターとして各コントロールの PropertyNames クラスからの適切な文字列を使用します。

  • GetProperty は適切なデータ型を返しますが、この戻り値は Object としてキャストされます。 戻り値 Object は適切な型にキャストされる必要があります。

    例:

    int i = (int)GetProperty(myHtmlList.PropertyNames.ItemCount);

UI テストのコントロールのプロパティを設定するには

  • コントロールのプロパティを設定するには、SetProperty を使用します。

  • 設定するコントロールのプロパティを指定するには、SetProperty に対し、最初のパラメーターとして PropertyNames クラスからの適切な文字列を使用します。2 番目のパラメーターにはプロパティ値を指定します。

    例:

    SetProperty(myWinCheckBox.PropertyNames.Checked, true);

参照

処理手順

方法: テスト中のアプリケーションの記録によるコード化された UI テストの生成

方法: コード化された UI テスト ビルダーを使用して UI コントロールと検証コードを追加する

方法: 操作の記録からコード化された UI テストを生成する

方法: コード化された UI テストを作成する

参照

WinControl

HtmlControl

WpfControl

UITestControl

GetProperty

SetProperty

概念

自動 UI テストを使用したユーザー インターフェイスのテスト

コード化された UI テストのベスト プラクティス

コード化された UI テストと操作の記録でサポートされている構成とプラットフォーム