方法: Windows Server に Team Foundation Server 用の SharePoint 製品をインストールする

更新 : 2011 年 3 月

Team Foundation Server の構成時に Windows SharePoint Services 3.0 をインストールできるので、この手順は、次のいずれかの結果を得る場合にのみ実行してください。 

  • Team Foundation Server とは異なるサーバーに SharePoint 製品をインストールする。 

  • Microsoft Office SharePoint Server 2007 または Microsoft SharePoint Server 2010 をインストールする。

ここでは、SharePoint 製品のインストールについてのみ説明します。 SharePoint 製品をインストールする場合は、追加のタスクも完了する必要があります。このタスクは、SharePoint 製品を Team Foundation Server と同じサーバーとリモート サーバーのどちらにインストールするかと、Microsoft Office SharePoint Server 2007、SharePoint Server 2010、Windows SharePoint Services 3.0 のいずれをインストールするかによって異なります。

  • SharePoint 製品を Team Foundation Server と同じサーバーにインストールする場合は、SharePoint 製品のインストールをプロビジョニングする必要があります。 Microsoft Office SharePoint Server 2007 または SharePoint Server 2010 をインストールする場合は、ダッシュボードが機能する前に追加の構成を行う必要があります。 これらの構成は、Team Foundation Server の配置にポータルを接続する前に行う必要があります。 詳細については、「チェック リスト : シングルサーバー インストール」を参照してください。

  • SharePoint 製品をリモート サーバー (Team Foundation Server を実行していないサーバー) にインストールする場合は、前項に示した要件を満たし、SharePoint 製品を実行しているサーバーに Windows SharePoint Services の拡張機能をインストールする必要があります。詳細については、「チェック リスト : 複数サーバー インストール」を参照してください。

ダッシュボードの要件

Team Foundation Server 2010 には、SharePoint 製品の機能を使用して MSF プロセス テンプレート用に定義されているチーム データを表示するダッシュボードが含まれています。 利用可能なダッシュボードは、インストールする SharePoint 製品のバージョンによって異なります。

  • Microsoft Office SharePoint Server 2007 または SharePoint Server 2010 の Enterprise Edition をインストールする場合は、Microsoft Excel に基づくレポートで構成される 5 つのダッシュボードを使用できます。 

  • Microsoft Office SharePoint Server 2007 Standard、SharePoint Server 2010 Standard、または Windows SharePoint Services 3.0 をインストールする場合は、SQL Server Reporting Services に基づくレポートで構成される 2 つのダッシュボードを使用できます。

SharePoint 製品の配置の参照

以降の手順を実行する前に、SharePoint 製品独自の一連の必要条件を満たす必要があります。 

SharePoint 製品の Service Pack の要件

Team Foundation Server には、SharePoint 製品の Service Pack の要件はありません。 ただし、特定のオペレーティング システムには、Windows SharePoint Services 3.0 に関する要件があります。

Windows Server 2008 を実行している場合は、Service Pack (Windows Server 2008 Service Pack 1 または Windows Server 2008 R2 Service Pack 2) が既に追加されている Windows SharePoint Services 3.0 のセットアップ プログラムをダウンロードする必要があります。 最新の Service Pack が同梱された Windows SharePoint Services 3.0 の 32 ビット版または 64 ビット版のセットアップ プログラムは、Microsoft Web サイトの次のリンクからダウンロードできます。

Windows Server 2003 には Windows Server 2008 のような要件はありませんが、最新の Service Pack を適用することをお勧めします。

Microsoft Office SharePoint Server 2007 または SharePoint Server 2010 には、Service Pack や Team Foundation Server に関するオペレーティング システム要件はありません。

SharePoint 製品のベスト プラクティス

  • SharePoint 製品をインストールする場合は、サーバー管理サイト用に任意のポートを使用できます。 ポート 17012 を使用する必要はありません。

  • NTLM は推奨されている認証です。

  • Windows SharePoint Services の Team Foundation Server Extensions は、基本認証または匿名認証をサポートしません。

  • SharePoint 製品をインストールした後で、Web アプリケーションをプロビジョニングする必要があります。

必要なアクセス許可

この手順を実行するには、SharePoint 製品をインストールし、データベースをホストするコンピューターの Administrators セキュリティ グループのメンバーである必要があります。

SharePoint 製品をインストールして Team Foundation Server を操作するには

  1. SharePoint 製品のインストール ウィザードを起動します。

    このウィザードは、インストール DVD を挿入すると起動できます。 Microsoft Office SharePoint Server 2007 または SharePoint Server 2010 をインストールする場合は、プロダクト キーを入力し、[次へ] をクリックします。

  2. [マイクロソフト ソフトウェア ライセンス条項をお読みください] ページで、許諾契約をよく読みます。 同意する場合は、[同意する] チェック ボックスをオンにし、[続行] をクリックします。

  3. [インストールの種類を選択してください] ページで、次のいずれかの操作を行います。

    • Windows SharePoint Services 3.0 または Microsoft Office SharePoint Server 2007 をインストールする場合は、[詳細設定] をクリックします。

    • SharePoint Server 2010 をインストールする場合は、[サーバー ファーム] をクリックします。

  4. [サーバーの種類] タブで、次のいずれかの手順を実行します。

    • Windows SharePoint Services 3.0 をインストールする場合は、[Web フロント エンド] をクリックします。

    • Microsoft Office SharePoint Server 2007 または SharePoint Server 2010 をインストールする場合は、[完全] をクリックします。

  5. SharePoint Server 2010 をインストールする場合は、この手順を省略してください。 それ以外の場合は、[フィードバック] タブで、オプションを指定します (これは必須の手順ではありません)。

    プログラムの詳細については、リンクをクリックしてください。 プログラム情報を表示するには、インターネットに接続できる必要があります。

  6. [今すぐインストール] をクリックします。

    インストール ウィザードが完了すると、サーバーの構成を完了するかどうかを確認するダイアログ ボックスが表示されます。

  7. そのダイアログ ボックスで、[SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードを今すぐ実行する] チェック ボックスがオンになっていることを確認します。

  8. [閉じる] をクリックして構成ウィザードを起動します。

  9. [SharePoint 製品とテクノロジへようこそ] ページで、[次へ] をクリックします。

    注意

    特定のサービスの再起動に関する警告が表示された場合は、[はい] をクリックします。 サービスによっては、構成フェーズで再起動する必要がある場合があります。

  10. [サーバー ファームへの接続] ページで、[いいえ、新しいサーバー ファームを作成します] をクリックし、[次へ] をクリックします。

  11. [構成データベースの設定] ページで、次のステップを実行します。

    1. [データベース サーバー] ボックスに、SQL Server を実行しているサーバーのうち、Team Foundation Server のデータベースをホストするために使用するサーバーの名前を入力します。 名前付きインスタンスを使用する場合は、その名前をデータベース サーバー名の後に円記号で区切って追加します (たとえば、MyDatabaseServer\MyInstanceName)。

    2. [データベース名] で、使用するデータベースの名前を入力するか、または既定値をそのまま使用します。

    3. [データベース アクセス アカウントの指定][ユーザー名] ボックスに、SharePoint 製品のサービス アカウント (WSSSERVICE) として使用するユーザー アカウントの名前を入力します。 

      Team Foundation Server に使用するのと同じサービス アカウントを使用できます (TFSSERVICE として参照されます)。 

    4. [データベース アクセス アカウントの指定][パスワード] に、サービス アカウントのパスワードを入力します。

    5. 必要な情報をすべて指定したら、[次へ] をクリックします。

  12. Windows SharePoint Services 3.0 または Microsoft Office SharePoint Server 2007 をインストールする場合は、この手順を省略してください。 それ以外の場合は、[パスフレーズ] にパスワードを入力し、[パスワードの確認入力] にもう一度パスワードを入力して確認してから、[次へ] をクリックします。

  13. [SharePoint サーバーの全体管理 Web アプリケーションの構成] ページで、[ポート番号を指定する] チェック ボックスをオンにし、「17012」と入力します。

    Team Foundation Server では、この番号を SharePoint 製品の管理サイトのポート番号として使用します。 ポート番号には任意の番号を使用できますが、Team Foundation Server では、SharePoint 製品の管理サイトのポート番号として、常に 17012 を使用してください。

  14. [セキュリティ設定の構成] で、[NTLM] をクリックし、[次へ] をクリックします。

  15. [SharePoint 製品とテクノロジ構成ウィザードの終了] ページで、情報を確認し、[次へ] をクリックします。

  16. [構成成功] ページで、[完了] をクリックします。

  17. Web アプリケーションをプロビジョニングします。

    詳細については、「チェック リスト : 複数サーバー インストール」または「チェック リスト : シングルサーバー インストール」を参照してください。

    注意

    Team Foundation Server の構成は完了していません。 インストールする製品、およびインストール先が Team Foundation Server と同じサーバーであるかどうかに応じて、これ以外にも構成を行う場合があります。 詳細については、「チェック リスト : 複数サーバー インストール」または「チェック リスト : シングルサーバー インストール」を参照してください。

参照

処理手順

方法 : Windows SharePoint Services 対応の Team Foundation Server Extensions をインストールする

参照

チェック リスト : シングルサーバー インストール

チェック リスト : 複数サーバー インストール

履歴の変更

日付

履歴

理由

2011 年 3 月

SharePoint Server 2010 のインストールを含めるための手順を変更

情報の拡充