OLE の背景知識 : 実装の方法
OLE のサポートをアプリケーションに追加する方法は、アプリケーションのタイプ別に次の 4 種類があります。
新しいアプリケーションを作成する場合
通常、この場合が最も作業量が少なくてすみます。 MFC アプリケーション ウィザードを実行し、[高度な機能] または [複合ドキュメント サポート] を選択してスケルトン アプリケーションを作成します。 利用可能なオプションとその機能の詳細については、「MFC アプリケーション ウィザード」を参照してください。
MFC (Microsoft Foundation Class) ライブラリ Version 2.0 以降によって作成したプログラムを OLE をサポートするように変更する場合
前の項目と同じように MFC アプリケーション ウィザードを使ってアプリケーションを作成した後、新しいアプリケーションのコードを既存のアプリケーションに貼り付けます。 この方法は、サーバー、コンテナー、またはオートメーションの各アプリケーションについて有効です。 この方法の例については、MFC サンプル プログラム SCRIBBLE を参照してください。
MFC ライブラリを使って作成された、OLE Version 1.0 をサポートするプログラムの場合
この変換方法については、「テクニカル ノート 41: MFC/OLE1 から MFC/OLE 2 への移植」を参照してください。
MFC を使わずに作成されたアプリケーションの場合 (OLE のサポートの有無には無関係)
この場合が最も作業量が多くなります。 1 つの方法としては、1 番目の方法に従って新しいアプリケーションを作成し、それに元のアプリケーションのコードをコピーして貼り付けます。 元のアプリケーションが C 言語で記述されている場合は、C++ のコードとしてコンパイルできるように修正が必要な場合もあります。 C 言語のコードが Windows API を呼び出している場合は、MFC を使うように変更する必要はありません。 多くの場合、ドキュメント/ビュー アーキテクチャ (MFC Version 2.0 以降で採用) を使うようにプログラムの構造を変更する必要があります。 このアーキテクチャの詳細については、「テクニカル ノート 25: ドキュメント、ビュー、フレームの作成」を参照してください。
使用する方法が決まったら、作成するアプリケーションのタイプに応じてコンテナーまたはサーバーの関連トピックを読み、サンプル プログラムを調べてください。 MFC OLE サンプル OCLIENT と HIERSVR は、コンテナーとサーバーの実装例です。 このトピックの中では、これらのサンプル プログラムを例として機能が説明されています。