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Microsoft テスト マネージャーを使用して保存するバグの種類の指定

Microsoft テスト マネージャーの使用中にテスト担当者がコード障害を検出した場合に作業項目が自動作成される機能を有効にすることができます。 tcm bugfieldmapping コマンド ライン ツールは、チーム プロジェクトへのマッピング ファイルのインポートとエクスポートをサポートしています。 マッピング ファイルは、作成する作業項目の種類、および Microsoft テスト マネージャーで読み込む 3 つのデータ フィールドを定義します。 これら 3 つのフィールドは、再現可能な手順、システム情報、および障害が検出されたビルドです。 テスト担当者は、テストを実行して障害を検出すると、これらの 3 つのフィールドが自動的に読み込まれるバグを作成できます。

注意

チーム プロジェクトが MSF (Microsoft Solutions Framework) Version 5.0 に基づくプロセス テンプレートで作成されている場合、バグの作業項目の種類は既に有効になっています。 ただし、バグ カテゴリに別の作業項目の種類を追加する場合、またはカスタマイズされたプロセス テンプレートを使用する場合は、tcm コマンドの使用が必要なことがあります。

tcm コマンド ライン ツールは、チーム エクスプローラーを実行するクライアント コンピューターの Drive:\Program Files\Microsoft Visual Studio 10.0\Common7\IDE にあります。

追加の tcm コマンド ライン ツール オプションの詳細については、「tcm: コマンド ラインからのテスト計画の自動テストのインポートと実行」を参照してください。

作業項目のバグの種類の詳細については、「バグ (アジャイル)」または「バグ (CMMI)」を参照してください。

必要なアクセス許可

作業項目の種類が定義されているチーム プロジェクトでは、Team Foundation Administrators セキュリティ グループまたは Project Administrators セキュリティ グループのメンバーである必要があります。 詳細については、「Team Foundation Server のアクセス許可」を参照してください。

注意

管理者のアクセス許可を使ってログオンしている場合でも、Windows Server 2008 を実行中のサーバーでこの機能を実行するには、昇格した特権でコマンド プロンプト ウィンドウを開く必要があります。 管理者特権でコマンド プロンプト ウィンドウを開くには、[スタート] ボタンをクリックし、[コマンド プロンプト] を右クリックして、[管理者として実行] をクリックします。 詳細については、Microsoft Web サイトの「ユーザー アカウント制御」を参照してください。

tcm bugfieldmapping /export /mappingfile:path /collection:CollectionURL /teamproject:Project [/login:username,[password]]

tcm bugfieldmapping /import /mappingfile:path /collection:CollectionURL /teamproject:Project [/login:username,[password]]

パラメーター

パラメーター

説明

/export

バグ フィールドのマッピング ファイルのエクスポートを指定します。 このファイルは、Microsoft テスト マネージャーを使用してコード障害が検出されたときに作成する作業項目の種類を定義します。 さらに、コード障害が検出された再現手順、システム情報、ビルドなど、Microsoft テスト マネージャーで定義したデータが挿入される作業項目フィールドを指定します。 詳細については、このトピックで後述する「バグ フィールドのマッピング ファイルの内容」を参照してください。

/import

バグ フィールドのマッピング ファイルのインポートを指定します。

/mappingfile:Path

バグ フィールド マッピングを含む XML 定義ファイルのパスとファイル名。

メモメモ
Windows Vista を使用している場合、アクセス許可を持たないフォルダーが存在する可能性があります。アクセス許可がない場所に作業項目の種類をエクスポートしようとすると、レジストリ仮想化テクノロジが、自動的にエクスポートされたファイルをリダイレクトし、仮想ストアに保存します。このリダイレクトが行われないようにするには、アクセス許可のある場所にファイルをエクスポートします。レジストリの仮想化の詳細については、Microsoft Web サイトの「Registry Virtualization (レジストリの仮想化)」および「Windows Vista のファイルおよびレジストリの仮想化に関する一般的な問題」を参照してください。

/collection:CollectionURL

チーム プロジェクト コレクションの URI (Uniform Resource Identifier) を指定します。 URI の形式は http://ServerName:Port/VirtualDirectoryName/CollectionName です。

仮想ディレクトリを使用していない場合、URI の形式は次のようになります。

http://ServerName:Port/CollectionName

/teamproject:<プロジェクト>

バグ フィールド マッピングを適用するチーム プロジェクトの名前を指定します。 このチーム プロジェクトは、/collection パラメーターで指定されているチーム プロジェクト コレクションで定義されている必要があります。

/login:UserName,Password

省略可能。 Team Foundation のアプリケーション層サーバーにログオンしており、コマンド実行のためのアクセス許可を持つユーザーの名前とパスワードを指定します。

Windows の資格情報に適切なアクセス許可がない場合、基本認証を使用する場合、またはドメインに属さない場合はこのオプションを使用します。

/? または help

コマンド プロンプト ウィンドウにコマンドのヘルプを表示します。

解説

バグ フィールドのマッピング ファイルは、Microsoft テスト マネージャーに対して、作成する作業項目の種類の名前および作成された作業項目について読み込むフィールドを指定します。

Microsoft テスト マネージャーを使用するテストを実行する際に作成する作業項目の種類は 1 つのみ指定できます。 tcm bugfieldmapping import コマンドを実行するたびに、前に指定されていた作業項目の種類が BugFilerMappings 要素によって指定された作業項目の種類に置き換えられます。 たとえば、次のコードは、AWBug という名前の種類に基づく作業項目が作成されることを示しています。

<BugFilerMappings workitemtypetocreate="AWBug">

詳細については、「方法: Microsoft テスト マネージャーを使用してバグを送信する」を参照してください。

バグ フィールドのマッピング ファイルの内容

次の XML 構文は、バグ フィールドのマッピング ファイルの既定の内容をリストします。 このファイルは、作成する作業項目の種類、テスト実行時に検出されたデータに基づき Microsoft テスト マネージャーによって自動的に読み込まれる 3 つの作業項目フィールドを指定します。 バグ フィールドのマッピング ファイルをインポートする際には 3 つすべてのフィールドを指定する必要があります。

<?xml version="1.0" encoding="utf-16"?>
<BugFilerMappings workitemtypetocreate="Bug">
   <ReproSteps>Microsoft.VSTS.TCM.ReproSteps</ReproSteps>
   <SystemInformation>Microsoft.VSTS.TCM.SystemInfo</SystemInformation>
   <BuildFoundIn>Microsoft.VSTS.Build.FoundIn</BuildFoundIn>
</BugFilerMappings>

Microsoft テスト マネージャーで検出される情報の追跡に使用するフィールドの詳細については、「ビルドとテストの統合」を参照してください。

特に指定されていない場合、それぞれの例に適用される値は次のとおりです。

  • チーム プロジェクト コレクションの URI: http://AdventureWorksServer:8080/AWTeam/Collection1

  • プロジェクト名: AdventureWorks

  • バグ フィールドのマッピング ファイルの名前: bugfieldmappings.xml

  • フォルダーの場所: "C:\Users\AdminUser\Documents\"

バグ フィールドのマッピング ファイルのインポート

次のコマンドは、AdventureWorksServer という名前のサーバー上の Collection1 で定義されている bugfieldmappings.xml ファイルの内容を AdventureWorks チーム プロジェクトにインポートします。

tcm bugfieldmapping /import /mappingfile:"C:\Users\AdminUser\Documents\bugfieldmappings.xml" /collection:http://AdventureWorksServer:8080/AWTeam/Collection1 /teamproject:AdventureWorks 

参照

処理手順

方法: TCM を使用してコマンド ラインからオートメーションでテスト ケースを実行する

方法: Microsoft テスト マネージャーを使用してバグを送信する

その他の技術情報

プロセス テンプレートのカスタマイズ

Team Foundation Server コマンド ライン ツールの使用方法