方法: 作業項目をモデル要素にリンクする
更新 : 2010 年 9 月
この Visual Studio 2010 Feature Pack を使用すると、Team Foundation Server 2010 または Team System 2008 Team Foundation Server の作業項目にリンクされた Visual Studio 2010 Ultimate 内のモデル要素を表示できます。 モデル成果物のリンクの種類をインストールすることで、これらのリンクを使用して、たとえば特定のアクティビティやユース ケースのテストについて、作業の進捗を追跡して監視できます。 詳細については、「Visual Studio Feature Pack」を参照してください。
注意
この機能を使用するには、Visual Studio 2010 Feature Pack をインストールする必要があります。
Visual Studio 2010 Ultimate では、モデル要素から新規または既存の作業項目へのリンクだけがサポートされます。 詳細については、「方法: 作業項目をモデル要素にリンクする」を参照してください。 モデル要素と作業項目の間のリンクを作成して表示できるのは Visual Studio 2010 Ultimate だけであり、Visual Studio 2010 Premium ではできません。
このトピックの内容
要件
作業項目からモデル要素へのリンクを作成または表示する
作業項目からリンクを削除する
トラブルシューティング
要件
このタスクを開始する前に、次の要件が満たされていることを確認してください。
モデル リンクの種類を Team Foundation Server 2010 または Team System 2008 Team Foundation Server にインストールします。
注意
このタスクには、Team Foundation Server での管理者特権が必要です。 このリンクの種類がインストールされていない場合、作業項目からのリンクを作成または表示することはできません。
モデル要素のあるモデリング プロジェクトがソリューションに含まれること、およびソリューションが開かれていることを確認します。
モデリング プロジェクトおよびモデル要素の追加方法については、「方法: UML モデリング プロジェクトおよび UML モデリング図を生成する」を参照してください。
他のユーザーが図を開くことができるようにするには、モデリング プロジェクトと図を Team Foundation バージョン管理にチェックインします。 図を開くには、ワークスペースがモデリング プロジェクトにマップされている必要があります。 ワークスペースがない場合は、作成する必要があります。 詳細については、「トラブルシューティング」および「ワークスペースの作成と操作」を参照してください。
モデル リンクの種類を Team Foundation Server にインストールするには
次のいずれかを選択します。
インストール先
手順
Team Foundation Server 2010
Feature Pack がインストールされているコンピューターで、次のフォルダーを参照します。
Visual Studio 2010 Visualization and Modeling Feature Pack がインストールされている場合:
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Microsoft\VisualStudio\10.0\Extensions\Microsoft\<Visual Studio Feature Pack 名>\1.0
または
C:\Documents and Settings\<ユーザー名>\Local Settings\Application Data\Microsoft\VisualStudio\10.0\Extensions\Microsoft\<Visual Studio Feature Pack 名>\1.0
Visual Studio 2010 Feature Pack 2 がインストールされている場合:
...\Microsoft Visual Studio 10.0\Common7\IDE\Extensions\<Visual Studio Feature Pack 名>\<Visual Studio Feature Pack バージョン番号>\Server Install Scripts
次のファイルを探してコピーします。
Microsoft.VisualStudio.ArchitectureTools.WorkItemLinking.ServerRegistration.dll
Team Foundation Server がインストールされているコンピューターで、アプリケーション層のインストール パスを参照して、Plugins フォルダーを探します。 次に例を示します。
<ドライブ名>:\Program Files\Microsoft Team Foundation Server 2010\Application Tier\Web Services\bin\Plugins
コピーした .dll ファイルを Plugins フォルダーに格納します。
Team Foundation Server で .dll を読み込むには、インターネット インフォメーション サービス (IIS) マネージャーを使用して Team Foundation Server アプリケーション プールを再利用するか、IIS Server を再起動する必要があります。
IIS マネージャーを開く方法は、「方法 : IIS マネージャーのオープン」を参照してください。
アプリケーション プールを再利用するには
左ペインで、<サーバー名> ノードを展開し、[アプリケーション プール] をクリックします。
右ペインで、[Microsoft Team Foundation Server アプリケーション プール] を右クリックし、[リサイクル] をクリックします。
IIS Server を再起動するには
左ペインで <サーバー名> ノードを右クリックし、[停止] をクリックしてから [開始] をクリックします。
詳細については、「Team Foundation Server の管理」を参照してください。
リンクの種類をインストールした後、次のようにしてクライアントの Team Foundation キャッシュをクリアします。
次の場所を参照します。
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Microsoft\Team Foundation\<Team Foundation バージョン番号>
Cache フォルダーを探して削除します。
Team System 2008 Team Foundation Server
Feature Pack がインストールされているコンピューターで、次のフォルダーを参照します。
Visual Studio 2010 Visualization and Modeling Feature Pack がインストールされている場合:
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Microsoft\VisualStudio\10.0\Extensions\Microsoft\<Visual Studio Feature Pack 名>\1.0\Server Install Scripts
Visual Studio 2010 Feature Pack 2 がインストールされている場合:
...\Microsoft Visual Studio 10.0\Common7\IDE\Extensions\<Visual Studio Feature Pack 名>\<Visual Studio Feature Pack バージョン番号>\Server Install Scripts
次のファイルを探します。
ArchitectureToolsRegistrationEntriesTFS2008.xml
TFSReg.exe が Team Foundation Server アプリケーション層からファイルにアクセスできる場所に、このファイルをコピーします。
Team Foundation Server がインストールされているコンピューターで、管理者特権でのコマンド プロンプトを開きます。 [スタート] ボタンをクリックし、[コマンド プロンプト] を右クリックして、[管理者として実行] をクリックします。
Team Foundation Server アプリケーション層で次のフォルダーを参照します。
<ドライブ名>:\Program Files\Microsoft Visual Studio 2008 Team Foundation Server\Tools
TFSReg.exe を次のようにして実行します。
TFSReg.exe ArchitectureToolsRegistrationEntriesTFS2008.xml <Team Foundation Server データ層サーバー名>
詳細については、「TFSReg」を参照してください。
リンクの種類をインストールした後、次のようにしてクライアントの Team Foundation キャッシュをクリアします。
次の場所を参照します。
C:\Users\<ユーザー名>\AppData\Local\Microsoft\Team Foundation\<Team Foundation バージョン番号>
Cache フォルダーを探して削除します。
作業項目からモデル要素へのリンクを作成または表示する
作業項目からモデル要素にリンクすることもできますが、モデル要素を起点としてリンクを作成することをお勧めします。 作業項目からリンクされたモデル要素を表示することもできます。 Team Foundation バージョン管理を使用していない場合は、図のローカル パスを使用してリンクを作成します。 モデリング プロジェクトとその図が Team Foundation バージョン管理内にある場合は、プロジェクトにアクセスできるすべてのチーム メンバーが、作業項目でリンクされた要素を見ることができます。
重要
リンクされた UML 要素が作業項目に表示されない場合は、作業項目を手動で更新するか、またはクエリを閉じてから再び開いてみてください。 レイヤー要素と作業項目間の双方向リンクを有効にするには、Visual Studio 2010 Service Pack 1 をインストールします。 インストールしないと、作業項目からリンクを作成しなければならなくなります。
作業項目からモデル要素へのリンクを作成するには
作業項目を開き、関連する手順に従います。
In
手順
Team Foundation Server 2010
[リンク] タブをクリックし、[リンク先] をクリックします。
[リンクの追加] ダイアログ ボックスで、[リンクの種類] ボックスの一覧の [Model Link] (モデル リンク) をクリックします。
[参照] をクリックし、モデル要素を検索して選択します。
詳細については、「作業項目間および他のリソースとの間の関係の作成」を参照してください。
Team System 2008 Team Foundation Server
[リンクと添付ファイル] タブをクリックし、[リンク] の [追加] をクリックします。
[リンクの追加] ダイアログ ボックスで、[リンクの種類] ボックスの一覧の [Model Link] (モデル リンク) をクリックします。
[参照] をクリックし、モデル要素を検索して選択します。
詳細については、「作業項目のリンクと添付ファイルを操作する」を参照してください。
作業項目からリンクされたモデル要素を表示するには
作業項目を開き、モデル要素へのリンクをダブルクリックします。
または
関連する手順に従います。
In
手順
Team Foundation Server 2010
[リンク] タブをクリックし、モデル要素リンクをクリックして、[リンクされた項目を開く] をクリックします。
詳細については、「作業項目間および他のリソースとの間の関係の作成」を参照してください。
Team System 2008 Team Foundation Server
[リンクと添付ファイル] タブをクリックし、モデル要素リンクをクリックして、[開く] をクリックします。
詳細については、「作業項目のリンクと添付ファイルを操作する」を参照してください。
以上の手順を実行すると、図が開き、リンクされた要素が表示されます。
作業項目からリンクを削除する
モデル要素からのリンクを削除すると、作業項目からのリンクも削除されます。 作業項目を編集してモデル要素へのリンクを削除することはお勧めできません。この場合、モデル要素から作業項目へのリンクは削除されないためです。 代わりに、モデル要素からの作業項目リンクを削除してください。 詳細については、「方法: 作業項目をモデル要素にリンクする」を参照してください。
トラブルシューティング
懸案事項 |
原因 |
解決策 |
---|---|---|
モデル要素を検索できない。 |
モデル成果物のリンクの種類が、Team Foundation Server にインストールされていない可能性があります。 |
モデル成果物のリンクの種類を Team Foundation Server にインストールします。 詳細については、「要件」を参照してください。 |
モデル要素を検索できない。 |
要素が Team Foundation バージョン管理内にあるモデリング プロジェクトの図に含まれる可能性があります。 図にマップするワークスペースがない可能性があります。 |
ワークスペースをモデリング プロジェクトと図にマップします。 ワークスペースがない場合は、作成する必要があります。 この問題に対して表示されるエラー メッセージには、ワークスペースをマップするために使用できるパスが含まれます。 詳細については、「ワークスペースの作成と操作」を参照してください。 |
リンクされたモデル要素を検索できない。 |
リンクされた要素が存在する図が、移動、名前変更、または削除されている可能性があります。 |
詳細については、「作業項目からモデル要素へのリンクを作成または表示する」を参照してください。 |
外部リソース
参照
処理手順
概念
履歴の変更
日付 |
履歴 |
理由 |
---|---|---|
2010 年 9 月 |
トピックを更新して、モデル要素と作業項目間のリンク動作を明確にしました。 |
カスタマー フィードバック |
2010 年 12 月 |
Team Foundation Server 2010 にモデル作業項目の種類をインストールするための DLL を検索する代替パスを追加しました。 |
カスタマー フィードバック |
2010 年 12 月 |
Visual Studio 2010 Feature Pack 2 用に更新。 |
情報の拡充 |
2011 年 3 月 |
Visual Studio 2010 Service Pack 1 のレイヤー図への作業項目リンクに対する修正を反映するために更新されました。 |
情報の拡充 |