tcm: テスト ケースへの自動テストのインポート
単体テストやコード化された UI テストなどの自動テストをテスト プロジェクトにインポートし、テスト計画の一部として使用できます。 次の tcm コマンドを使用して、テスト アセンブリからテストをインポートします。
Unknown List Class
指定したパラメーターに基づいて、選択した自動テストごとにテスト ケースが作成されます。 自動テストは、該当するテスト ケースに自動的に関連付けられます。 このコマンドを使用して、テスト ケースを静的テスト スイートに追加できます。また、テスト ケースをインポートした後に、テスト スイートに追加することもできます。 テスト ケースをテスト スイートに追加する方法の詳細については、「方法: テスト ケースをテスト スイートに追加する」を参照してください。 また、これらのテスト ケースを要件にリンクして、要件の自動テストのステータスを確認できるようにすることもできます。 この方法の詳細については、「既存のテスト ケースを要件に関連付ける」を参照してください。
テスト計画から自動テストを実行する方法の詳細については、「テスト計画からの自動テストの実行に関する基本ガイド」を参照してください。
tcm.exe は、Visual Studio Ultimate がインストールされているコンピューターの <Drive:>\Program Files\Microsoft Visual Studio 10.0\Common7\IDE にあります。
ヒント
このコマンドを使用して、インポート済みの既存のテスト ケースを更新することもできます。 更新対象として選択したテスト ケースに、以前にインポートしたテストが含まれていない場合は、選択したテスト ケースだけが更新されます。 テスト ケースの更新時に同期するテスト スイートを指定した場合、インポートしないテストはテスト スイートから削除されますが、テスト計画自体から削除されるわけではありません。
tcm testcase /import /collection:CollectionURL /teamproject:project /storage:path [/maxpriority:priority] [/minpriority:priority] [/category:filter] [/syncsuite:id [/include:]] [/login:username,[password]]
パラメーター
パラメーター |
説明 |
|---|---|
/collection:CollectionURL |
チーム プロジェクト コレクションの URI を指定します。 URI の形式は http://ServerName:Port/VirtualDirectoryName/CollectionName です。 仮想ディレクトリを使用していない場合、URI の形式は次のようになります。 http://ServerName:Port/CollectionName |
/teamproject:project |
自動テストのインポート先となるテスト計画を含むチーム プロジェクトの名前です。 |
/storage: path |
インポートする自動テストが含まれたテスト アセンブリのパスと名前を指定します。 |
/maxpriority:priority |
省略可能です。 テスト メソッドの最も高い優先度に基づいてインポートするテストを指定します。 たとえば、このパラメーターを /maxpriority:1 に設定すると、テスト メソッドの優先度属性が 1 以下のテストだけがアセンブリからテスト ケースとしてインポートされます。 |
/minpriority:priority |
省略可能です。 テスト メソッドの最も低い優先度に基づいてインポートするテストを指定します。 たとえば、このパラメーターを /minpriority:2 に設定すると、テスト メソッドの優先度属性が 2 以上のテストだけがアセンブリからテスト ケースとしてインポートされます。 |
/category:filter |
省略可能です。 テスト アセンブリ内の各テスト メソッドのカテゴリに基づいてインポートするテストを指定します。 このパラメーターを /syncsuite と共に使用すると、特定のカテゴリのテストを特定のテスト スイートにインポートできます。 テスト カテゴリの詳細については、「テスト カテゴリの定義によるテストのグループ化」を参照してください。 |
/syncsuite:id |
省略可能です。 インポートするテスト ケースの追加先となる、テスト計画内のテスト スイートのスイート ID を指定します。 動的なスイートまたはクエリ ベースのスイートを指定することはできません。 既に追加されているテストの更新時に同期するテスト スイートを指定した場合、インポートしないテストはテスト スイートから削除されますが、テスト計画自体から削除されるわけではありません。 使用するテスト スイートのスイート ID を確認するには、次のコマンドを使用してチーム プロジェクト内のテスト スイートの一覧を表示します。 tcm suites /list このコマンドの詳細については、「tcm: テスト計画、テスト スイート、テスト構成、および環境の一覧」を参照してください。 |
/include |
省略可能です。 Ignore() 属性でマークされたテスト メソッドもインポートされるように指定します。 |
/login:username,[password] |
省略可能です。 Team Foundation Server のアプリケーション層サーバーにログオンしており、コマンド実行のためのアクセス許可を持つユーザーの名前とパスワードを指定します。 Windows の資格情報に適切なアクセス許可がない場合、基本認証を使用する場合、またはドメインに接続されていない場合はこのオプションを使用します。 |
/collection および /teamproject のパラメーターは、tcm.exe と同じディレクトリ (<Drive:>\Program Files\Microsoft Visual Studio 10.0\Common7\IDE) にある tcm.exe.config XML ファイルに追加できます。 このファイルに追加しておくと、tcm コマンドを実行するたびに、コマンド ラインでこれらのパラメーターを入力する必要がなくなります。 これらのキーとその値をファイルに追加するには、appSettings セクションで次のように指定します。
<appSettings>
<add key="TeamFoundationServer" value="http://<ServerName:Port/VirtualDirectoryName/CollectionName>"/>
<add key ="TeamProject" value="DinnerNow"/>
</appSettings>
テスト ケースのインポート
以下の各例は、Visual Studio コマンド プロンプトを起動していることを前提としています。
これを行うには、[スタート] ボタンをクリックし、[すべてのプログラム] をポイントします。次に [Microsoft Visual Studio 2010] をポイントし、[Visual Studio Tools] をポイントして、[Visual Studio コマンド プロンプト (2010)] をクリックします。
コマンド プロンプトで <drive>:\Program Files\Microsoft Visual Studio 10.0\VC フォルダーが開きます。
テスト プロジェクトからビルドされたアセンブリが含まれているフォルダーにディレクトリを変更します。
次のコマンドでは、TestProject1.dll から DinnerNow チーム プロジェクトにテストをインポートします。
tcm testcase /import /collection:http://<Team Foundation Server Name>:8080/tfs/<team project collection name>
/teamproject:DinnerNow /storage:TestProject1.dll
次のコマンドでは、優先度が 1 のテスト ケースだけをインポートします。
tcm testcase /import /collection:http://<Team Foundation Server Name>:8080/tfs/<team project collection name>
/teamproject:DinnerNow /storage:TestProject1.dll /maxpriority:1
次のコマンドでは、SmokeTest カテゴリと ShoppingCart カテゴリのテスト ケースだけをインポートし、ID が 3 のテスト スイートに追加します。
tcm testcase /import /collection:http://<Team Foundation Server Name>:8080/tfs/<team project collection name>
/teamproject:DinnerNow /storage:TestProject1.dll /category:"ShoppingCart&SmokeTest" /syncsuite:3
参照
処理手順
方法: tcm.exe を使用して自動テストのアセンブリからテスト ケースを作成する