Windows ソケット : データグラム ソケット
ここでは、データグラム ソケットについて説明します。これは、2 種類ある Windows ソケットの 1 つです。 もう 1 つは、ストリーム ソケットです。
データグラム ソケットがサポートする双方向データ フローでは、シーケンスも非重複も保証されません。 データグラム自体の信頼性も保証されません。つまり、配達されないこともあります。 データグラム データは、配達順が変わることも重複することもあります。ただし、受信側の内部サイズを超えないレコードの場合は、データのレコード境界が保持されます。 データのシーケンスおよび信頼性は、アプリケーションで管理する必要があります。 ローカル エリア ネットワーク (LAN) での信頼性はあまり問題ありませんが、インターネットなどのワイド エリア ネットワーク (WAN) では低くなります。
データグラムは "コネクションレス" です。つまり、明示的な接続は設定されません。指定したソケットにデータグラム メッセージを送出し、指定したソケットからメッセージを受信できます。
データグラム ソケットの例としては、ネットワーク上のシステム クロックの同期をとるアプリケーションがあります。 これには、データグラム ソケットは、少なくともいくつかの設定の機能を示しています。多数のネットワーク アドレスにメッセージを放送します。
レコード単位のデータには、ストリーム ソケットよりデータグラム ソケットの方が適しています。 データグラム ソケットの詳細については、Windows SDK で Windows ソケットの仕様に関するトピックを参照してください。