方法: 多階層デバッグを有効にする

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SQL Server 2005 以降の SQL Server でインスタンスの多階層デバッグを有効にする手順は次のとおりです。データベース層のデバッグの場合には、この手順は不要です。

多階層デバッグを指定するときに、アプリケーション コードからデータベースに接続するために使用する資格情報を指定します。サーバー エクスプローラーには、SQL Server の同じインスタンスに対するデータ接続が複数存在することがあります。このデータ接続は、さまざまなデータベースに対応することもあれば、同じデータベースのさまざまな資格情報に対応することもあります。資格情報には、次のようなものがあります。

• Windows 認証ベースの SQL Server ログイン ID

• SQL Server 認証ベースの SQL Server ログイン ID

多階層デバッグのために SQL Server のインスタンスを初期化するには、この資格情報のいずれかを選択します。そのためには、サーバー エクスプローラーで対応するデータ接続を選択します。1 つのデータ接続に関して多階層デバッグを有効にすると、データベース サーバー全体をデバッグできるようになります。Windows 認証を使用する接続で多階層デバッグを有効にした場合、どのデータベースをデバッグできるかは、その接続に関連付けられた資格情報によって制限されます。

多階層デバッグに対して有効化されている接続がない場合や、デバッグに対して資格情報が不十分である場合、対応するサーバー上の Transact-SQL オブジェクトに設定されたブレークポイントはヒットしません。

Transact-SQL データベース オブジェクトにブレークポイントを設定すると、可能な場合には、サーバーでの多階層アプリケーション デバッグが自動的に有効になります。Windows 認証を使用した接続がない場合、サーバーでの多階層デバッグを有効にできないことがあります。

多階層アプリケーションを正常にデバッグするには、アプリケーション プロジェクトのデバッグを有効にしておく必要があります。詳細については、「方法: C++、Visual Basic、または C# のプロジェクトで Transact-SQL のデバッグを有効にする」を参照してください。

デバッグを開始した後にサーバー エクスプローラーで設定を変更することはできません。サーバー エクスプローラーで行われた変更が反映されるのは、次回デバッグ セッションを開始するときです。

注
接続プールを有効にしてある場合、デバッグ中は一時的に無効にする必要があります。詳細については、「Transact-SQL デバッグの制限事項」を参照してください。

注
使用している設定またはエディションによっては、表示されるダイアログ ボックスやメニュー コマンドがヘルプに記載されている内容と異なる場合があります。設定を変更するには、[ツール] メニューの [設定のインポートとエクスポート] をクリックします。詳細については、「Visual Studio Settings」を参照してください。

多階層デバッグを有効にするには

1. サーバー エクスプローラーで、アプリケーション コード (C++、Visual Basic、C# などで記述) に対応するデータ接続の [アプリケーションのデバッグ] を有効にします。

   1. サーバー エクスプローラーを開きます。

   2. [データ接続] ノードで、データベース接続をクリックして選択します。

   3. デバッグする接続を右クリックして、ショートカット メニューの [アプリケーションのデバッグ] をクリックします。

2. [SQL Server デバッグを有効にする] をクリックして、アプリケーション プロジェクトのプロパティで SQL Server デバッグを有効にします。詳細については、「方法: C++、Visual Basic、または C# のプロジェクトで Transact-SQL のデバッグを有効にする」を参照してください。

関連項目

その他の技術情報

Transact-SQL デバッグのセットアップ