次の方法で共有


方法 : テストを無効または有効にする

あるテストが属するテスト グループを実行する場合、そのテストを無効にして一時的に使用できないようにできます。 無効にしたテストはいつでも有効にできます。 テストを無効にする理由は何でしょうか。 次に可能性のある例を示します。

  • 本番ビルドにバグがあり、クラッシュの原因となっています。 このバグは、テストの 1 つで実行されるコードにあります。 このテストは、順番に実行されるテストのうちの 1 つです。 このテストが間接的に発生させるクラッシュのために、順番に行われるテスト実行で、そのテスト以降に進むことができません。 解決方法は、クラッシュするコードのバグをファイルして、バグが修正されるまでそのテストを無効にすることです。 これにより、テスト シーケンスはそのテスト以降に進むことができます。

  • 特定のテストのテスト実行でバグを発見し、ファイルします。 選択したテストを実行するたびに、繰り返し同じエラーを発見しないようにするため、そのテストを無効にします。

    注意

    関連するバグが修正されたら、テストを再び有効にします。

無効にされたテストを含むテスト リストを実行すると、テスト リストに有効なテストが存在する場合、有効なテストのみが実行されます。 テスト リストに有効なテストが含まれていない場合、テスト リスト自体が無効になります。

単体テストでの Ignore 属性の使用

「Ignore 属性の使用」では、単体テスト メソッドに IgnoreAttribute 属性でマークを付ける方法について説明しています。 この属性を使用すると、テストの可用性が変更されます。ただし、テストを無効にしたり、有効にしたりする他の方法とは、次の点で異なります。

  • 「テストを無効にする」および「テストを有効にする」で説明されているように、任意の種類のテストを無効にしたり、有効にしたりするには、テスト リスト エディターを使用できます。 ただし、Ignore 属性は、テスト メソッドだけに適用できます。 つまり、Ignore 属性は単体テストだけに適用できます。

  • テストを有効および無効にするフラグは、テスト メタデータ ファイルに格納されています。

  • 単体テストの Ignore 属性は、その他の属性やテストのソース コードと一緒に、単体テストのソース ファイルに存在します。 このため、テスト リスト エディターで単体テストを無効にして、MSTest.exe コマンド ライン ユーティリティを使用して後でそのテストを実行すると、テストはそのまま実行されます。 ただし、単体テストに Ignore 属性でマークを付けて、アセンブリをコンパイルし、MSTest.exe を使用してテストを実行すると、テストは実行されません。 実行されないのは、Ignore 属性がテストの一部となったためです。

これらの 2 つの方法は、異なるシナリオで使用されます。

  • Ignore 属性。 実行コードおよびテスト コードの両方を作成する開発者であるとします。 大規模な変更を行っている最中であり、単体テストの 1 つがしばらくの間破損した状態となることを認識しています。 そのため、テストをチェックインする際に、テストに Ignore 属性でマークを付けて、このテストを動作させないことを示します。

  • 無効および有効にする。 ビルド ラボで作業していて、実行中のテストのソース コードへのアクセスできません。 この場合、テスト リスト エディターの有効機能および無効機能のみを使用できます。

テストを無効にする

テストを無効にするには

  • 1 つのテストを無効にするには、テスト リスト エディターで、有効なテストを右クリックし、[無効] をクリックします。 複数のテストを無効にするには、Ctrl キーまたは Shift キーを押したまま、無効にするテストの行をクリックし、テストを強調表示します。 次に、選択した行を右クリックし、[無効] をクリックします。

    または

    テスト リスト エディターまたは [テスト ビュー] ウィンドウでテストを選択し、F4 キーを押して [プロパティ] ウィンドウを表示します。 次に、有効なテスト プロパティの値を False に設定します。

テストを有効にする

テストを有効にするには

  • 1 つのテストを有効にするには、テスト リスト エディターで無効になっているテストを右クリックし、[有効] をクリックします。 複数のテストを有効にするには、Ctrl キーまたは Shift キーを押したまま、有効にするテストの行をクリックし、テストを強調表示します。 次に、選択した行を右クリックし、[有効] をクリックします。

    または

    テスト リスト エディターまたは [テスト ビュー] ウィンドウでテストを選択し、F4 キーを押して [プロパティ] ウィンドウを表示します。 次に、有効なテスト プロパティの値を True に設定します。

Ignore 属性の使用

Ignore 属性を使用するには

  1. ソース コードを編集する単体テストを開きます。 これを行うには、テスト リスト エディターで、単体テストをダブルクリックします。

    単体テストが含まれているソース コード ファイルが開きます。

  2. IgnoreAttribute 属性を単体テストに追加します。

    テストが無効になります。 [プロパティ] ウィンドウで、有効なテスト プロパティが自動的に False に設定されます。 この操作のスコープの詳細については、前の「単体テストでの Ignore 属性の使用」を参照してください。

    テストを再び有効にするには、Ignore 属性を削除するか、コメント アウトします。

参照

処理手順

方法: Microsoft Visual Studio から自動テストを実行する

参照

IgnoreAttribute