次の方法で共有


AssemblyCleanupAttribute クラス

アセンブリ内のすべてのテストが実行された後、アセンブリによって取得されたリソースを開放するために使用されるコードを含むメソッドを識別します。 このクラスは継承できません。

継承階層

System.Object
  System.Attribute
    Microsoft.VisualStudio.TestTools.UnitTesting.AssemblyCleanupAttribute

名前空間:  Microsoft.VisualStudio.TestTools.UnitTesting
アセンブリ:  Microsoft.VisualStudio.QualityTools.UnitTestFramework (Microsoft.VisualStudio.QualityTools.UnitTestFramework.dll 内)

構文

'宣言
<AttributeUsageAttribute(AttributeTargets.Method, AllowMultiple := False)> _
Public NotInheritable Class AssemblyCleanupAttribute _
    Inherits Attribute
[AttributeUsageAttribute(AttributeTargets.Method, AllowMultiple = false)]
public sealed class AssemblyCleanupAttribute : Attribute
[AttributeUsageAttribute(AttributeTargets::Method, AllowMultiple = false)]
public ref class AssemblyCleanupAttribute sealed : public Attribute
[<Sealed>]
[<AttributeUsageAttribute(AttributeTargets.Method, AllowMultiple = false)>]
type AssemblyCleanupAttribute =  
    class
        inherit Attribute
    end
public final class AssemblyCleanupAttribute extends Attribute

AssemblyCleanupAttribute 型で公開されるメンバーは以下のとおりです。

コンストラクター

  名前 説明
パブリック メソッド AssemblyCleanupAttribute AssemblyCleanupAttribute クラスの新しいインスタンスを初期化します。

このページのトップへ

プロパティ

  名前 説明
パブリック プロパティ TypeId 派生クラスに実装されている場合は、この Attribute の一意の識別子を取得します。 (Attribute から継承されます。)

このページのトップへ

メソッド

  名前 説明
パブリック メソッド Equals インフラストラクチャ。 このインスタンスが、指定したオブジェクトに等しいかどうかを示す値を返します。 (Attribute から継承されます。)
プロテクト メソッド Finalize オブジェクトがガベージ コレクションにより収集される前に、そのオブジェクトがリソースを解放し、その他のクリーンアップ操作を実行できるようにします。 (Object から継承されます。)
パブリック メソッド GetHashCode 対象のインスタンスのハッシュ コードを返します。 (Attribute から継承されます。)
パブリック メソッド GetType 現在のインスタンスの Type を取得します。 (Object から継承されます。)
パブリック メソッド IsDefaultAttribute 派生クラス内でオーバーライドされたときに、このインスタンスの値が派生クラスの既定値かどうかを示します。 (Attribute から継承されます。)
パブリック メソッド Match 派生クラス内でオーバーライドされたときに、指定したオブジェクトとこのインスタンスが等しいかどうかを示す値を返します。 (Attribute から継承されます。)
プロテクト メソッド MemberwiseClone 現在の Object の簡易コピーを作成します。 (Object から継承されます。)
パブリック メソッド ToString 現在のオブジェクトを表す文字列を返します。 (Object から継承されます。)

このページのトップへ

明示的インターフェイスの実装

  名前 説明
明示的なインターフェイス実装プライベート メソッド _Attribute.GetIDsOfNames 名前のセットを対応するディスパッチ識別子のセットにマッピングします。 (Attribute から継承されます。)
明示的なインターフェイス実装プライベート メソッド _Attribute.GetTypeInfo オブジェクトの型情報を取得します。この情報はインターフェイスの型情報の取得に使用できます。 (Attribute から継承されます。)
明示的なインターフェイス実装プライベート メソッド _Attribute.GetTypeInfoCount オブジェクトが提供する型情報インターフェイスの数 (0 または 1) を取得します。 (Attribute から継承されます。)
明示的なインターフェイス実装プライベート メソッド _Attribute.Invoke オブジェクトによって公開されたプロパティおよびメソッドへのアクセスを提供します。 (Attribute から継承されます。)

このページのトップへ

解説

この属性でマークされているメソッドは、TestCleanupAttribute 属性と ClassCleanupAttribute 属性でマークされたメソッドの後に実行されます。 処理できない例外がスローされた場合は実行されません。 AssemblyCleanupAttribute 属性を持つメソッドは、テスト メソッドと同じクラスにない場合に実行されます。 アセンブリ内の 1 つのメソッドだけをこの属性で装飾できます。

重要

この属性は、ASP.NET 単体テスト、つまり、[HostType("ASP.NET")] 属性のあるテストでは使用しないでください。 IIS と ASP.NET の状態のない性質により、この属性で修飾されるメソッドは、1 回のテスト実行で複数回呼び出されることがあります。

この属性は、メソッドに対して指定できます。 メソッドには、この属性のインスタンスを 1 つだけ適用できます。

属性の使用方法の詳細については、「属性を使用したメタデータの拡張」を参照してください。

さまざまなテスト期間で、どのメソッドをテスト エンジンで実行する必要があるかを示すために使用される初期化属性とクリーンアップ属性を次の例に示します。

最初のコード例には、テスト対象のクラスとメソッドが含まれます。 この例を実行するには、クラス ライブラリ プロジェクトを作成し、コードを次の例で置き換えます。

using System;

namespace SampleClassLib
{
    public class DivideClass
    {
        public static int DivideMethod(int denominator)
        {
            return (2 / denominator);
        }
    }
}
Imports System

Namespace SampleClassLib
    Public Class DivideClass
        Shared Function DivideMethod(ByVal denominator As Integer) As Integer
            Return 2 \ denominator
        End Function
    End Class
End Namespace

次の例には、前のコード例にある DivideMethod() をテストするコードが含まれます。 テスト プロジェクトを作成し、次のコードをテスト クラスのドキュメントに埋め込みます。 プロジェクトに適切な参照を追加します。 このコードには、メソッド、クラス、およびアセンブリの初期化とクリーンアップの実行順序を制御する属性が含まれます。

特に、AssemblyCleanup() メソッドの AssemblyCleanup 属性に注意してください。

using Microsoft.VisualStudio.TestTools.UnitTesting;
using SampleClassLib;
using System;
using System.Windows.Forms;

namespace TestNamespace
{
    [TestClass()]
    public sealed class DivideClassTest
    {
        [AssemblyInitialize()]
        public static void AssemblyInit(TestContext context)
        {
            MessageBox.Show("AssemblyInit " + context.TestName);
        }

        [ClassInitialize()]
        public static void ClassInit(TestContext context)
        {
            MessageBox.Show("ClassInit " + context.TestName);
        }

        [TestInitialize()]
        public void Initialize()
        {
            MessageBox.Show("TestMethodInit");
        }

        [TestCleanup()]
        public void Cleanup()
        {
            MessageBox.Show("TestMethodCleanup");
        }

        [ClassCleanup()]
        public static void ClassCleanup()
        {
            MessageBox.Show("ClassCleanup");
        }

        [AssemblyCleanup()]
        public static void AssemblyCleanup()
        {
            MessageBox.Show("AssemblyCleanup");
        }

        [TestMethod()]
        [ExpectedException(typeof(System.DivideByZeroException))]
        public void DivideMethodTest()
        {
            DivideClass.DivideMethod(0);
        }
    }
}
Imports Microsoft.VisualStudio.TestTools.UnitTesting
Imports SampleClassLib2.SampleClassLib
Imports System
Imports System.IO
Imports System.Windows.Forms

Namespace TestNamespace
    <TestClass()> _
    Public NotInheritable Class DivideClassTest
        <AssemblyInitialize()> _
        Public Shared Sub AssemblyInit(ByVal context As TestContext)
            MsgBox("AssemblyInit " + context.TestName)
        End Sub 'AssemblyInit

        <ClassInitialize()> _
        Public Shared Sub ClassInit(ByVal context As TestContext)
            MsgBox("ClassInit " + context.TestName)
        End Sub 'ClassInit

        <TestInitialize()> _
        Public Sub Initialize()
            MsgBox("TestMethodInit")
        End Sub 

        <TestCleanup()> _
        Public Sub Cleanup()
            MsgBox("TestMethodCleanup")
        End Sub 

        <ClassCleanup()> _
        Public Shared Sub ClassCleanup()
            MsgBox("ClassCleanup")
        End Sub 

        <AssemblyCleanup()> _
        Public Shared Sub AssemblyCleanup()
            MsgBox("AssemblyCleanup")
        End Sub

        <TestMethod()> _
        <ExpectedException(GetType(System.DivideByZeroException))> _
        Public Sub DivideMethodTest()
            DivideClass.DivideMethod(0)
        End Sub
    End Class
End Namespace

スレッド セーフ

この型のすべてのパブリック static (Visual Basic では Shared) メンバーは、スレッド セーフです。 インスタンス メンバーの場合は、スレッド セーフであるとは限りません。

参照

参照

Microsoft.VisualStudio.TestTools.UnitTesting 名前空間

その他の技術情報

単体テストの構造

Unit Testing Framework