スタート キットの概要
スタート キットは、基本的にプロジェクト テンプレートを拡張したものであり、コミュニティの他のメンバーと共有できます。 スタート キットにはコード サンプル、ドキュメント、その他のリソースが含まれています。これらを使用して、有用で実際的なアプリケーションをビルドしながら、新しいツールやプログラミング技術を習得できます。
テンプレートに適用されるすべての技術とタスクは、スタート キットにも適用されます。 詳細については、「Visual Studio テンプレート」を参照してください。
このトピックでは、スタート キットの種類、およびコミュニティでスタート キットを共有する方法について説明します。
スタート キットの種類
スタート キットは、カスタマイズの基になるサンプル アプリケーションや、Visual Studio の使用方法を示す学習ツールとして使用できます。
サンプル アプリケーション
カスタマイズの基になるサンプル アプリケーションには、作業用の Visual Studio プロジェクトが含まれています。プロジェクトには、特定のタスクを実装するためのテンプレート コードおよびドキュメントが含まれている場合があります。 ドキュメントでは、アプリケーションの機能を説明すると共に、アプリケーションのカスタマイズ例を紹介しています。 ドキュメントは、スタート キットを使用して新しいプロジェクトを作成するときに表示されます。
サンプル アプリケーションの例として、Windows Media Player や Windows Messenger などの通常使用するアプリケーションのプラグインがあります。 これらのスタート キットのドキュメントでは、プラグインの動作、コードの動作、およびプラグインのインストール方法について説明しています。
学習ツール
学習ツールには、完成したアプリケーションと、アプリケーションを最初から作成し直す手順を示すドキュメントが用意されています。 Visual Studio をこれまで使ったことがなくても、これらのスタート キットがあれば、開発環境とプログラミング言語の両方について効率よく学習できます。 スタート キットを修了すると、写真管理アプリケーションや DVD 収集アプリケーションなどの実用的なアプリケーションができあがります。
学習ツールのスタート キットには、そのままで機能し、参照として使用できる完成したアプリケーションと、アプリケーションの作成時に使用および参照する次の項目が含まれています。
タスクまたはタスク セットを実装するテンプレート コードを含むプロジェクト。 これを作業プロジェクトとして使用すると、ビルド時にエラーが発生する場合があります。
プロジェクトで使用できるコード スニペット。 [コード スニペットの挿入] をクリックして、スタート キットのコード ファイルにコード スニペットを追加できます。
コントロール用コード。
プロジェクトで使用できるプロジェクト項目テンプレート。 [新しい項目の追加] ダイアログ ボックスを使用して、プロジェクト項目を追加できます。
スタート キットを完成させ、使用する方法を説明する手順のドキュメント。
スタート キットから新しいプロジェクトを作成すると、一連のタスクを含むドキュメントが示されます。 これらのタスクでは、開発環境で作業し、プロジェクトに項目を追加し、コード スニペットをコピーすることにより、アプリケーションの各部分を作成する方法が説明されます。 各タスクを読んで実装するには、それぞれ約 10 分かかり、アプリケーション全体を開発するには約 2 時間かかります。 開発環境とプログラミング言語の主な概念を学ぶのに役立つ追加のドキュメントが用意されています。
スタート キットの検索および共有
[新しいプロジェクト] ダイアログ ボックスを使用して、Visual Studio Web サービスをサポートする Web サイトからスタート キットを見つけて、ダウンロードできます。 詳細については、「方法: 新しいテンプレートを検索してインストールする」を参照してください。
スタート キットは、電子メールまたはファイル共有によって共有できます。 詳細については、「方法 : 開発チームでテンプレートを共有する」を参照してください。