CComCurrency クラス

[アーティクル]
08/09/2011

CComCurrency クラスには、CURRENCY オブジェクトの作成と管理に関するメソッドおよび演算子が用意されています。

class CComCurrency

解説

CComCurrency は、CURRENCY データ型のラッパークラスです。 CURRENCY は、10,000 倍した値を 8 バイトの 2 の補数で表現した整数として実装されます。これは、15 桁の整数部分と 4 桁の小数部分を持つ固定小数点数として表現されます。 CURRENCY データ型は、通貨に関連する計算、または精度が重要となる固定小数点数の計算に役立ちます。

CComCurrency ラッパークラスは、固定小数点型の算術演算、代入演算、および比較演算を実装します。このラッパークラスをサポートするアプリケーションは、固定小数点数の計算中に発生する丸め誤差を制御する目的で選択されています。

CComCurrencyオブジェクトのいずれかの側の 2 つのコンポーネントの形式で小数点以下の番号へのアクセスを提供します。、小数点の左側の値を格納する整数コンポーネントおよび小数点の右側の値を格納する小数コンポーネント。整数部は、内部的には -9999 (CY_MIN_FRACTION) から +9999 (CY_MAX_FRACTION) までの整数値として格納されます。 CComCurrency::GetFraction メソッドは、スケールファクター 10000 で乗算された値 (CY_SCALE) を返します。

CComCurrency オブジェクトの整数部および小数部を指定する場合、小数部の数値は 0 から 9999 までの範囲で指定する必要があります。これは、小数点以下の有効桁が 2 桁だけで表される米ドルのような通貨を扱う場合に重要です。下位 2 桁を表示しない場合にも、それらを考慮する必要があります。