次の方法で共有


方法: パフォーマンス ウィザードを使用して Web サイトまたは Web アプリケーションのプロファイリングを行う

パフォーマンス ウィザードを使用して、ASP.NET Web アプリケーションのパフォーマンス データを収集できます。Visual Studio で開かれている Web アプリケーションのプロファイリングを行うことも、ローカル コンピューターに配置されていて Visual Studio IDE で開かれていない ASP.NET Web サイトのプロファイリングを行うこともできます。

[!メモ]

パフォーマンス ウィザードを使用すると、収集されたプロファイル データに、階層の相互作用のプロファイル (TIP) データ、JScript パフォーマンス データ、またはその両方を追加できます。TIP オプションを指定すると、サーバー側のプロセスのデータが収集されます。JScript プロファイルでは、ローカルまたはリモートの Web サイトで実行されるスクリプトからデータを収集します。ほとんどの場合、いずれか 1 つのみを選択します。

管理者が行ったユーザーのアクセス許可の設定によって、各ユーザーには、ASP.NET プロセスをホストするコンピューター上でプロファイラー セッションを確立するためのセキュリティ アクセス許可が付与されている場合と、付与されていない場合があります。ユーザー間での予測される相違点の例は次のとおりです。

  • 一部のユーザーは、高度なプロファイリング機能にアクセスできます (管理者がドライバーやサービスの開始について設定を行った場合)。

  • ドメイン ユーザーは、サンプル プロファイルのみにアクセスできることがあります。

  • 一部のユーザーは、他のすべてのユーザーのプロファイルへのアクセスを拒否されることがあります。

詳細については、「プロファイルと Windows Vista のセキュリティ」および「VSPerfCmd」の ADMIN オプションに関する説明を参照してください。

Web サイト プロジェクトのプロファイリングを行うには

  1. Visual Studio Premium または Visual Studio Ultimate で ASP.NET Web プロジェクトを開きます。

  2. [分析] メニューの [パフォーマンス ウィザードの起動] をクリックします。

  3. ウィザードの最初のページでプロファイル方法を選択し、[次へ] をクリックします。プロファイル方法の詳細については、「プロファイル方法について」を参照してください。同時実行ビジュアライザーのプロファイル方法は、Web アプリケーションには使用できません。

  4. [プロファイル対象のアプリケーションを選択してください] ボックスの一覧で、現在のプロジェクトが選択されていることを確認し、[次へ] をクリックします。

  5. ウィザードの 3 ページ目で、階層の相互作用のプロファイル (TIP) データ、Web ページで実行される JavaScript のデータ、またはその両方を追加できます。

    • 階層の相互作用を収集するには、[階層の相互作用のプロファイルを有効にする] チェック ボックスをオンにします。

    • Web ページで実行される JavaScript のデータを収集するには、[JavaScript のプロファイル] チェック ボックスをオンにします。

  6. [次へ] をクリックします。

  7. ウィザードの 4 ページ目で、[完了] をクリックします。

  8. ASP.NET アプリケーション用に作成されたパフォーマンス セッション、および Web サイトがブラウザーで開始されます。プロファイリングの対象の機能を実行してから、ブラウザーを閉じます。

    プロファイラーによってデータ ファイルが生成され、Visual Studio のメイン ウィンドウにデータの概要ビューが表示されます。

Visual Studio でプロジェクトを開かずに Web サイトのプロファイリングを行うには

  1. Visual Studio Premium または Visual Studio Ultimate を開きます。

  2. [分析] メニューの [パフォーマンス ウィザードの起動] をクリックします。

  3. ウィザードの最初のページでプロファイル方法を選択し、[次へ] をクリックします。詳細については、「プロファイル方法について」を参照してください。

  4. ウィザードの 2 ページ目で、[ASP.NET または JavaScript アプリケーションのプロファイル] チェック ボックスをオンにし、[次へ] をクリックします。

  5. ウィザードの 3 ページ目の [Web アプリケーションを実行する URL またはパス] ボックスにアプリケーション ホーム ページの URL を入力し、[次へ] をクリックします。

    • サーバー (IIS) ベースの Web サイトの場合は、https://localhost/MySite/default.aspx などの URL を入力します。これにより、ローカル コンピューターで MySite のアプリケーション ルートの ASP.NET アプリケーションがプロファイリングされ、そのサイトのページ default.aspx がインターネット エクスプローラーに表示されて、セッションが開始されます。

    • ファイル ベースの Web サイトの場合は、file///c:\WebSites\MySite\default.aspx などのパスを入力します。これにより、c:\webSites\MySite の ASP.NET アプリケーションがプロファイリングされ、ページ http://localhost:nnnn/MySite/default.aspx がインターネット エクスプローラーに表示されて、セッションが開始されます。

    • JavaScript データを収集する対象の外部サイトの場合は、https://www.contoso.com などの URL を入力します。

    詳細については、ASP.NET ターゲット バイナリのプロパティ ページを参照してください。

  6. ウィザードの 3 ページ目で、階層の相互作用のプロファイル (TIP) データ、Web ページで実行される JavaScript のデータ、またはその両方を追加できます。

    • 階層の相互作用を収集するには、[階層の相互作用のプロファイルを有効にする] チェック ボックスをオンにします。

    • Web ページで実行される JavaScript のデータを収集するには、[JavaScript のプロファイル] チェック ボックスをオンにします。

  7. [次へ] をクリックします。

  8. ウィザードの 4 ページ目で、[完了] をクリックします。

  9. ASP.NET アプリケーション用に作成されたパフォーマンス セッション、および Web サイトがブラウザーで開始されます。プロファイリングの対象の機能を実行してから、ブラウザーを閉じます。

    プロファイラーによってデータ ファイルが生成され、Visual Studio のメイン ウィンドウにデータの概要ビューが表示されます。

参照

概念

プロファイリング ツールのパフォーマンス セッションの構成

プロファイリング ツールのインストルメンテーション データ値について

プロファイリング ツールのサンプリング データ値について

その他の技術情報

概要 (プロファイリング ツール)