/BIND
/BIND[:PATH=path]
解説
このオプションでは、実行可能ファイルまたは DLL のインポート アドレス テーブルのエントリ ポイントのアドレスを設定します。このオプションを使うと、プログラムの読み込み時間を短縮できます。
EDITBIN コマンド ラインの files 引数では、プログラムの実行可能ファイルと DLL を指定します。/BIND オプションの引数 path (省略可能) では、指定したファイルで使う DLL の場所を指定します。複数のフォルダーを指定する場合は、フォルダーをそれぞれセミコロン (;) で区切ります。パスを指定しないと、環境変数 PATH で指定されたフォルダーが検索されます。パスを指定すると、環境変数 PATH は無視されます。
既定では、プログラムのローダーがプログラムを読み込むときに、エントリ ポイントのアドレスを設定します。このプロセスにかかる時間は、DLL の数と、プログラム内で参照されるエントリ ポイントの数によって異なります。プログラムが /BIND オプションで変更されていて、実行可能ファイルと DLL のベース アドレスが既に読み込まれている DLL と矛盾しない場合は、オペレーティング システム側でこのアドレスを設定する必要はありません。ファイルのベース アドレスが不正であると、オペレーティング システムによってプログラムの DLL が再配置され、エントリ ポイントのアドレスが再計算されます。したがって、プログラムの読み込み時間が長くなります。