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方法: Null 許容型を作成する (クラス デザイナー)

  • [アーティクル]

値の型によっては、常に定義済みの値を持っている (または必要とする) わけではないものもあります。一部のフィールドに値が割り当てられていないというのはデータベースではよくあることです。たとえばデータベース フィールドに null 値を割り当てて、値が割り当てられていないことを示すこともできます。

null 許容型は拡張可能な値の型で、その型に一般的な範囲の値、および null 値を指定できるものです。たとえば、Int32 の null 許容値は Nullable<Int32> とも呼ばれ、-2147483648 から 2147483647 の任意の値、または null 値を割り当てることができます。Nullable<bool> には、True、False、または null (値をまったく持たない) の値を割り当てることができます。

null 許容型は、Nullable<T> 構造体のインスタンスです。null 許容型の各インスタンスには、HasValue および Value という、読み取り専用の 2 つのパブリック プロパティがあります。

  • HasValue の型は bool であり、この変数に定義済みの値が格納されているかどうかを示します。True はこの変数に null 以外の値が格納されていることを意味します。定義済みの値が格納されているかどうかは、if (x.HasValue)、if (y != null) などのステートメントを使用してテストできます。

  • Value は、基になる型と同じ型です。HasValue が True の場合、Value は、有意な値を格納しています。HasValue が False の場合、Value にアクセスすると、無効操作例外がスローされます。

既定では、変数を null 許容型として宣言すると、その基になる値型の既定値を持つのではなく、定義された値を持たない (HasValue は False) 状態になります。

クラス デザイナーは、null 許容型を、その基になる型と同じように表示します。

Visual C# の null 許容型の詳細については、「null 許容型 (C# プログラミング ガイド)」を参照してください。Visual Basic の null 許容型の詳細については、「null 許容値型 (Visual Basic)」を参照してください。

[!メモ]

お使いのマシンで、Visual Studio ユーザー インターフェイスの一部の要素の名前や場所が、次の手順とは異なる場合があります。これらの要素は、使用している Visual Studio のエディションや独自の設定によって決まります。詳細については、「Visual Studio の設定」を参照してください。

クラス デザイナーを使用して null 許容型を追加するには

  1. クラス デザイナーで既存のクラスを展開するか、新しいクラスを作成します。

  2. プロジェクトにクラスを追加するには、[クラス ダイアグラム] メニューの [追加] をクリックし、[クラスの追加] をクリックします。

  3. クラスの図形を展開するには、[クラス ダイアグラム] メニューの [展開] をクリックします。

  4. クラスの図形を選択します。[クラス ダイアグラム] メニューの [追加] をクリックし、[フィールド] をクリックします。クラスの図形および [クラスの詳細情報] ウィンドウに「フィールド」という既定の名前を持つ新しいフィールドが表示されます。

  5. [クラスの詳細情報] ウィンドウの [名前] 列 (またはクラスの図形そのもの) で、新しいフィールドの名前を有効で意味のある名前に変更します。

  6. [クラスの詳細] ウィンドウの [型] 列で、次のコードに示すように型を null 許容型として宣言します。

    // Declare a nullable type in Visual C#:
class Test
{
   int? building_number = 5;
}

    ' Declare a nullable type in Visual Basic:
Class Test
   Dim buildingNumber As Nullable(Of Integer) = 5
End Class

コード エディターを使用して null 許容型を追加するには

  1. プロジェクトにクラスを追加します。ソリューション エクスプローラーでプロジェクト ノードを選択し、[プロジェクト] メニューの [クラスの追加] をクリックします。

  2. 新しいクラスの .cs ファイルまたは .vb ファイルで、新しいクラスの 1 つ以上の null 許容型をクラス宣言に追加します。

  3. クラス ビューから、新しいクラス アイコンをクラス デザイナーのデザイン サーフェイスへドラッグします。クラス ダイアグラムに、クラスの図形が表示されます。

  4. クラスの図形の詳細を展開し、クラス メンバー上にマウス ポインターを動かします。ツールヒントに、各メンバーの宣言が表示されます。

  5. クラスの図形を右クリックし、[クラスの詳細情報] をクリックします。新しい型のプロパティは、[クラスの詳細] ウィンドウで表示または変更できます。

参照

処理手順

方法: Null 許容型を識別する (C# プログラミング ガイド)

関連項目

null 許容型 (C# プログラミング ガイド)

Null 許容型の使用 (C# プログラミング ガイド)

Nullable<T>

概念

null 許容値型 (Visual Basic)