実行時のリボンへのアクセス
リボンの表示、非表示、および変更を行うコードを作成し、そのコードをユーザーがカスタム作業ウィンドウ、操作ウィンドウ、または Outlook フォーム領域のコントロールから実行できるようにすることが可能です。
Globals クラスを使用して、リボンにアクセスできます。Outlook プロジェクトでは、特定の Outlook インスペクター ウィンドウまたは Outlook エクスプローラー ウィンドウに表示されるリボンにアクセスできます。
対象: このトピックの情報は、Excel 2013 と Excel 2010、InfoPath 2013 と InfoPath 2010、Outlook 2013 と Outlook 2010、PowerPoint 2013 と PowerPoint 2010、Project 2013 と Project 2010、Visio 2013 と Visio 2010、および Word 2013 と Word 2010 のドキュメント レベルのプロジェクトおよびアプリケーション レベルのプロジェクトに適用されます。詳細については、「Office アプリケーションおよびプロジェクト タイプ別の使用可能な機能」を参照してください。
Globals クラスによるリボンへのアクセス
Globals クラスを使用すると、プロジェクト内の任意の場所からドキュメント レベルのプロジェクトまたはアプリケーション レベルのプロジェクトのリボンにアクセスできます。
Globals クラスの詳細については、「Office プロジェクト内のオブジェクトへのグローバル アクセス」を参照してください。
次のコード例は、Globals クラスを使用して、Ribbon1 というカスタム リボンにアクセスし、そのリボン上のコンボ ボックスに表示されるテキストを Hello World に設定します。
Private Sub Access_All_Ribbons_Globals()
Globals.Ribbons.Ribbon1.comboBox1.Text = "Hello World"
End Sub
private void Access_All_Ribbons_Globals()
{
Globals.Ribbons.Ribbon1.comboBox1.Text = "Hello World";
}
特定の Outlook インスペクター ウィンドウに表示されるリボンのコレクションへのアクセス
Outlook のインスペクターに表示されるリボンのコレクションにアクセスできます。インスペクターは、ユーザーが電子メール メッセージの作成などの特定のタスクを実行するときに Outlook で開くウィンドウです。インスペクター ウィンドウのリボンにアクセスするには、Globals クラスの Ribbons プロパティを呼び出し、インスペクターを表す Inspector オブジェクトを渡します。
次のコード例は、現在フォーカスがあるインスペクターのリボン コレクションを取得します。次に、Ribbon1 という名前のリボンにアクセスし、そのリボン上のコンボ ボックスに表示されるテキストを Hello World に設定します。
Private Sub Access_Ribbons_By_Inspector()
Dim ribbonCollection As ThisRibbonCollection = Globals.Ribbons _
(Globals.ThisAddIn.Application.ActiveInspector())
ribbonCollection.Ribbon1.ComboBox1.Text = "Hello World"
End Sub
private void Access_Ribbons_By_Inspector()
{
ThisRibbonCollection ribbonCollection =
Globals.Ribbons
[Globals.ThisAddIn.Application.ActiveInspector()];
ribbonCollection.Ribbon1.comboBox1.Text = "Hello World";
}
特定の Outlook エクスプローラーに表示されるリボンのコレクションへのアクセス
Outlook のエクスプローラーに表示されるリボンのコレクションにアクセスできます。エクスプローラーは、Outlook インスタンスのメインのアプリケーション ユーザー インターフェイス (UI) です。エクスプローラー ウィンドウのリボンにアクセスするには、Globals クラスの Ribbons プロパティを呼び出し、エクスプローラーを表す Explorer オブジェクトを渡します。
次のコード例は、現在フォーカスがあるエクスプローラーのリボン コレクションを取得します。次に、Ribbon1 という名前のリボンにアクセスし、そのリボン上のコンボ ボックスに表示されるテキストを Hello World に設定します。
Private Sub Access_Ribbons_By_Explorer()
Dim ribbonCollection As ThisRibbonCollection = Globals.Ribbons _
(Globals.ThisAddIn.Application.ActiveExplorer())
ribbonCollection.Ribbon1.ComboBox1.Text = "Hello World"
End Sub
private void Access_Ribbons_By_Explorer()
{
ThisRibbonCollection ribbonCollection =
Globals.Ribbons
[Globals.ThisAddIn.Application.ActiveExplorer()];
ribbonCollection.Ribbon1.comboBox1.Text = "Hello World";
}
参照
処理手順
チュートリアル : リボン デザイナーを使用したカスタム タブの作成