CPropertySheet クラス
タブ ダイアログ ボックスとしても知られるプロパティ シートを表します。
class CPropertySheet : public CWnd
メンバー
パブリック コンストラクター
名前 |
説明 |
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CPropertySheet オブジェクトを構築します。 |
パブリック メソッド
名前 |
説明 |
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プロパティ シートにページを追加します。 |
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CPropertySheet オブジェクトを構築します。 |
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モードレス プロパティ シートを表示します。 |
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モーダルのプロパティ シートを表示します。 |
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プロパティ シートが左右に並べて表示またはスクロール タブを使用するかどうかを示します。 |
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プロパティ シートを終了します。 |
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プロパティ シートのアクティブなページのインデックスを取得します。 |
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アクティブ ページのオブジェクトを返します。 |
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指定したページへのポインターを取得します。 |
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プロパティ シートのページ数を取得します。 |
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プロパティ シートの指定したページのインデックスを取得します。 |
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タブ コントロールへのポインターを取得します。 |
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四角形のダイアログ ボックス単位を単位を除外するに変換します。 |
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プロパティ シートの初期化処理を拡張するためにオーバーライドします。 |
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プロパティ シートの指定したボタンのクリックをシミュレートします。 |
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プロパティ シートからページを削除します。 |
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プログラムでアクティブ ページのオブジェクトを設定します。 |
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完了のボタンのテキストを設定します。 |
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プロパティ シート キャプションを設定します。 |
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ウィザードのボタンを有効にします。 |
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ウィザード モードを有効にします。 |
パブリック データ メンバー
名前 |
説明 |
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Windows の構造 PROPSHEETHEADER。基本プロパティ シートのパラメーターへのアクセスを提供します。 |
解説
プロパティ シートは、1 つの CPropertySheet オブジェクトと、1 つ以上の CPropertyPage オブジェクトで構成されます。フレームワークは、一連のタブ インデックスを持ち、現在選択されているページが表示される領域のあるウィンドウとしてプロパティ シートを表示します。ユーザーは、該当するタブを使用して特定のページに移動します。
CPropertySheet では、Windows 98 および Windows NT 2000 で導入された、拡張 PROPSHEETHEADER 構造体がサポートされています。この構造体には、"ウォーターマーク" の背景ビットマップの使用をサポートする追加のフラグとメンバーが含まれます。
この新しいイメージをプロパティ シート オブジェクトに自動的に表示するには、CPropertySheet::Construct または CPropertySheet::CPropertySheet を呼び出し、ビットマップ イメージとパレット イメージの有効な値を渡します。
CPropertySheet は CDialog から派生されてはいませんが、CPropertySheet オブジェクトの管理は、CDialog オブジェクトの管理と同じように行われます。たとえば、プロパティ シートの作成は 2 段階で行われます。まずコンストラクターを呼び出し、次に、モーダル プロパティ シートでは DoModal を、モードレス プロパティ シートでは Create を呼び出します。CPropertySheet には、CPropertySheet::Construct と CPropertySheet::CPropertySheet の 2 種類のコンストラクターがあります。
CPropertySheet オブジェクトを構築するときに、一部の ウィンドウ スタイルによって初回例外が発生する可能性があります。これは、まだ作成されていないプロパティ シートのスタイルをシステムが変更しようとするために起こります。この例外を回避するには、独自の CPropertySheet を作成するときに次のスタイルを設定してください。
DS_3DLOOK
DS_CONTROL
WS_CHILD
WS_TABSTOP
次のオプションのスタイルも、初回例外を引き起こすことなく使用できます。
DS_SHELLFONT
DS_LOCALEDIT
WS_CLIPCHILDREN
これ以外の Window Styles は禁止されているので、有効にしないでください。
CPropertySheet オブジェクトと外部オブジェクトの間でのデータの交換は、CDialog オブジェクトとのデータ交換に似ています。大きな違いは、プロパティ シートの設定は、通常、CPropertySheet オブジェクト自身のメンバー変数ではなく、CPropertyPage オブジェクトのメンバー変数になっているという点です。
ウィザードと呼ばれる型のタブ ダイアログ ボックスを作成できます。このダイアログ ボックスは、デバイスのセットアップやニュースレターの作成のような、操作の手順をユーザーに示す一連のプロパティ ページを持つプロパティ シートで構成されています。ウィザード型のタブ ダイアログ ボックスでは、プロパティ ページにタブがなく、一度に 1 つのプロパティ ページだけが表示されます。また、ウィザード型のタブ ダイアログ ボックスは、[OK] ボタンや [今すぐ適用] ボタンの代わりに、[戻る]、[次へ]、[完了]、[キャンセル]、および [ヘルプ] の各ボタンを持ちます。
ウィザード型ダイアログ ボックスを作成する手順は、標準のプロパティ シートの作成手順と同じですが、DoModal を呼び出す前に、SetWizardMode を呼び出します。ウィザード ボタンを有効にするには、その機能や外観をカスタマイズするためのフラグを使って SetWizardButtons を呼び出します。[完了] ボタンを有効にするには、ウィザードの最後のページでユーザーが操作を行った後に SetFinishText を呼び出します。
CPropertySheet オブジェクトの使い方の詳細については、「プロパティ シートとプロパティ ページ」を参照してください。また、サポート技術情報の「HOWTO: Create a Modeless CPropertySheet with Standard Buttons (Q146916)」および「HOWTO: Design a Resizable MFC Property Sheet (Q300606)」も参照してください。
継承階層
CPropertySheet
必要条件
ヘッダー : afxdlgs.h