Certificates コマンド
Certificates コマンドを使用すると、HTTPS、SSL (Secure Sockets Layer)、および証明書を利用する Visual Studio Team Foundation Server (TFS) の配置でのクライアント認証用に証明書を構成する方法を変更できます。既定では、Certificates コマンドは、現在のユーザーの証明書一覧からクライアント証明書を自動的に選択します。ただし、このコマンドのオプションを使用すると、現在のユーザー コンテキストまたはローカル コンピューターのコンテキストから特定の証明書を指定できます。
Certificates コマンドを使用する前に、まず、証明書を利用するように TFS の配置内のサーバーを構成する必要があります。詳細については、「Team Foundation Server 用の SSL (Secure Sockets Layer) を使用した HTTPS のセットアップ」を参照してください。
必要なアクセス許可
Certificates コマンドを使用するには、コマンドを実行するコンピューターの Team Foundation 管理者セキュリティ グループおよびローカルの Administrators グループのメンバーである必要があります。詳細については、「Team Foundation Server のアクセス許可」を参照してください。
[!メモ]
管理資格情報を使ってログオンしている場合でも、この機能を実行するには、昇格した特権でコマンド プロンプト ウィンドウを開く必要があります。
TFSConfig Certificates [/machine] [/disable] [/autoSelect] [/noprompt] [/thumbprints:thumbprint1[,thumbprint2,...]]
パラメーター
プレースホルダー |
説明 |
---|---|
Thumbprint |
使用する証明書の SHA-1 ハッシュ形式で SHA (Secure Hash Algorithm) を含む 16 進文字列を指定します。証明書のサムプリントを検索する方法の詳細については、Microsoft Web サイトの「方法: 証明書のサムプリントを取得する」を参照してください。 |
オプション |
説明 |
---|---|
/machine |
証明書の一覧を、現在のユーザーのコンテキストではなく、ローカル コンピューターのコンテキストから取得するように指定します。 |
/disable |
クライアントの認証証明書の設定が無効になるように指定します。 |
/autoSelect |
証明書が証明書の一覧から自動的に選択されるように指定します。[クライアント証明書の管理] ウィンドウは表示されません。 |
/noprompt |
Certificates コマンドが実行されたときに [クライアント証明書の管理] ウィンドウが表示されないように指定します。 |
/thumbprints:thumbprint |
指定したサムプリントと一致する証明書が使用されるように指定します。複数の証明書は、個々のサムプリントをコンマで区切って指定できます。 |
解説
HTTPS/SSL および証明書を使用するように構成された TFS の配置で使用されるクライアント証明書を構成するには、Certificates コマンドを使用します。オプションを指定せずに Certificates コマンドを使用すると、クライアント証明書は、コマンドを実行する現在のユーザー コンテキストから自動的に選択されます。
使用例
プロンプトを表示せずに "aa bb cc dd ee" というサムプリントを含むローカル コンピューター証明書を指定する方法を次の例に示します。
[!メモ]
これらの例は、例示のみを目的としており、架空のものです。実際のものとは一切関係ありません。
TFSConfig Certificates /machine /thumbprint:aa bb cc dd ee /noprompt
現在のユーザー ストアからクライアント証明書の自動選択を使用するように指定する方法を次の例に示します。
TFSConfig Certificates /autoselect
参照
概念
Team Foundation Server のアーキテクチャ