テスト チームの生産性 Excel レポート

ソフトウェアのテストを担当するチームは、テスト チームの生産性レポートを使用して、製品のテストとバグの検出および報告における、チームと個々のチーム メンバーのアクティビティ全体を追跡できます。テスト チームの生産性レポートには、テスト動作とバグ アクティビティを表示する次の 4 つのレポートが用意されています。

• テスト動作: チームが過去 4 週間に実行したテストの量を監視する場合に使用します。

• ユーザー別テスト動作: 個々のチーム メンバーが過去 8 週間に実行したテストの量を追跡する場合に使用します。このレポートを使用して、チーム メンバー間でテスト動作の負荷を分散できます。

• ユーザーが作成したバグ: 各チーム メンバーが作成したバグの数を追跡する場合に使用します。

• バグの有効性: 定義中のバグの有効性をチームで判断する場合に使用します。これは、高品質な製品をビルドするのに役立ちます。

  [!メモ]

  テスト チームの生産性レポートは、チーム エクスプローラーのチーム プロジェクト用の [Excel レポート] フォルダーにある [テスト チーム管理] フォルダーから表示できます。このフォルダーにアクセスできるのは、チーム プロジェクト ポータルが有効に設定され、SharePoint 製品を使用するようにプロビジョニングされている場合だけです。詳細については、「チーム プロジェクト ポータルまたはプロセス ガイダンスへのアクセス」を参照してください。

このトピックの内容 レポートのデータ テスト動作およびバグ アクティビティの追跡に必要なアクティビティ レポートの更新とカスタマイズ

関連トピック テスト チームの進捗 Excel レポート テスト ギャップ Excel レポート (アジャイル)

必要なアクセス許可

レポートを表示するには、チーム プロジェクトの SharePoint 製品に対する [読み取り] アクセス許可が割り当てられているグループに割り当てられているか、そのグループに属している必要があります。

レポートを変更またはカスタマイズするには、SQL Server Analysis Services の TfsWarehouseDataReaders セキュリティ ロールのメンバーである必要があります。また、チーム プロジェクトの SharePoint 製品に対する [メンバー] アクセス許可が割り当てられているグループに割り当てられているか、そのグループに属している必要があります。詳細については、「Visual Studio ALM 用データ ウェアハウスのデータベースへのアクセスの許可」および「アクセス許可の管理」を参照してください。

レポートのデータ

テスト動作レポートは、チームがテスト計画を作成し、Microsoft Test Manager を使用してテストを開始してから使用できるようになります。テスト スイートおよびテスト計画を定義する方法の詳細については、「テスト スイートを使用したテスト ケースの整理」を参照してください。

バグ アクティビティ レポートは、チームがバグを作成し、バグの解決を開始してから使用できるようになります。

これらのレポートは、特定のチーム プロジェクトについて記録されたアクティビティとデータ ウェアハウスに格納されているデータを表示する、ピボットテーブル レポートに基づいて作成されます。

テスト動作レポートとユーザー別テスト動作レポート

テスト動作レポートには、実行されたテストの数を日単位で示す折れ線グラフが表示されます。特定のテスト ケースが 1 日に 3 回実行された場合、テスト ケースはその日に対して 3 回カウントされます。

ユーザー別テスト動作レポートには、テスト チームの各メンバーが実行したテストの数を週単位で示す横棒グラフが表示されます。

テスト動作レポートを生成するピボットテーブルで使用されるレポート フィルターとレポート フィールドを、次の表に示します。

フィルター

フィールド

チーム プロジェクト - チーム プロジェクト階層: 選択されたチーム プロジェクトについて収集されたデータを抽出します。 テスト結果 - 区分階層: 選択された製品区分に割り当てられたテスト ケースから実行されたテスト結果を抽出します。 テスト結果 - イテレーション階層: 選択されたイテレーションに割り当てられたテスト ケースから実行されたテスト結果を抽出します。 テスト結果 - テスト計画の名前: 選択されたテスト計画に属するテスト ケースから実行されたテスト結果を抽出します。 テスト動作レポート専用のフィルター: テスト結果 - 結果: 結果が "成功"、"失敗"、"実行しない" であるテスト結果を抽出します。 メモ [結果] フィールドは、[レポート フィルター] の一覧には表示されません。ただし、[ピボットテーブルのフィールド リスト] に設定されています。 ユーザー別テスト動作レポート専用のフィルター: テストの実行 - 自動化されている: 手動テスト ケースのテスト結果だけを抽出します(自動化されている = False)。

(メジャー) テスト - 結果数: 実行されたテストごとに、結果の総数をカウントします。 日付 - 設定 - 過去 4 週間以内または過去 8 週間以内: 報告するアクティビティの期間を定義します。 ユーザー別テスト動作レポート専用のフィールド: テスト - テスト結果の実行者: テストを実行したチーム メンバーごとにテスト結果の数をグループ化します。

ユーザーが作成したバグ レポートとバグの有効性レポート

ユーザーが作成したバグ レポートには、テスト チームの各メンバーが作成したバグの数を週単位で示す横棒グラフが表示されます。

バグの有効性レポートには、テスト チームの各メンバーによって作成された解決済みバグの数を、メンバーのバグ解決ごとにグループ化して示す横棒グラフが表示されます。

バグ アクティビティ レポートを生成するピボットテーブルで使用されるレポート フィルターとレポート フィールドを、次の表に示します。

フィルター

フィールド

チーム プロジェクト - チーム プロジェクト階層: 選択されたチーム プロジェクト用に定義された作業項目を抽出します。 作業項目 - 作業項目.イテレーション階層: 選択されたイテレーション パスに割り当てられた作業項目を抽出します。 作業項目 - 作業項目.区分階層: 選択された製品区分に割り当てられた作業項目を抽出します。 作業項目 - 作業項目.作業項目の種類: 選択された作業項目だけを抽出します。これらのレポートでは、バグが選択されます。 ユーザーが作成したバグ レポート専用のフィルター: 作業項目 - バージョン=1: レポートに含める作業項目の最初のリビジョンに含まれているデータを選択します。 バグの有効性レポート専用のフィルター: 作業項目 - 状態: 選択された状態にある作業項目を抽出します。このレポートでは、"解決済み" の状態のバグが抽出されます。 作業項目 - 作業項目.前の状態: 前の状態が、選択された状態のいずれかだった作業項目を抽出します。このレポートでは、前の状態が "アクティブ" だったバグが抽出されます。 日付 - 年月日=すべて: 選択した期間内の、リストで以前に設定したフィルターに対応するデータを含む作業項目を抽出します。このレポートでは、"すべて" の期間のデータが抽出されます。

ユーザーが作成したバグ レポート専用のフィールド: 作業項目 - 作成者: バグを作成したテスト チーム メンバーに基づいて、バグのレポートをグループ化します。 (メジャー) 作業項目 - リビジョン数: 作業項目が変更された回数をカウントします。各バグのリビジョン 1 に含まれるデータのみを考慮するようにレポートがフィルター処理されるので、[リビジョン数] には、テスト チームのメンバーが作成した新しいバグの総数が表示されます。 日付 - 設定 - 過去 8 週間以内: レポートに含めるアクティビティの期間を示します。 バグの有効性レポート専用のフィールド: 作業項目 - 理由: 作業項目の状態が変更された理由を示します。バグの有効性レポートでは、"仕様"、"再現不可能"、"重複"、および "修正済み" の各グループが用意されています。 (メジャー) 作業項目 - 状態の変更数: チーム メンバーが作業項目の状態を変更した回数を示します。バグの有効性レポートでは、このフィールドは、バグが再アクティブ化された頻度を示します。 作業項目 - 作成者: バグを作成したテスト チーム メンバーに基づいて、バグのレポートをグループ化します。

テスト動作およびバグ アクティビティの追跡に必要なアクティビティ

正確で効果的なテスト動作レポートが生成されるようにするためには、チームは次のアクティビティを実行する必要があります。

• テスト ケースとテスト計画を定義し、テスト ケースをテスト計画に割り当てます。詳細については、「テスト計画の定義」を参照してください。

• テストを実行します。詳細については、「Microsoft テスト マネージャーでのテストの実行」を参照してください。

• (省略可能) レポートを製品区分とイテレーションでフィルター処理する場合は、各テスト ケースの区分パスとイテレーション パスを指定します。

  [!メモ]

  各チーム プロジェクトのプロジェクト管理者は、プロジェクトの区分とイテレーション パスを定義することで、チームがその指定によって進行状況を追跡できるようにします。詳細については、「区分およびイテレーションの作成および修正」を参照してください。

正確で効果的なバグ アクティビティ レポートが生成されるようにするためには、チームは次のアクティビティを実行する必要があります。

• テストで発見されたコードの欠陥のそれぞれについて、バグを作成する。

• チームが各バグを修正、検証、および終了した時点でバグの状態を更新し、バグの状態を変更するたびに [理由] フィールドを正確に設定する。

• (省略可能) レポートを製品区分とイテレーションでフィルター処理する場合は、各バグの区分パスとイテレーション パスを指定する。

レポートの更新とカスタマイズ

テスト チームの生産性レポートを更新する場合は、レポートを Office Excel で開き、いずれかのワークシートに対してピボットテーブル レポートのフィルター オプションを変更します。各レポートは、次の表に示すとおり、他のビューをサポートするようにカスタマイズできます。

ビュー	アクション
製品区分のテスト動作またはバグ アクティビティ	Area のフィルターを変更します (既定 = すべて)。
イテレーションのテスト動作またはバグ アクティビティ	Iteration のフィルターを変更します (既定 = すべて)。
特定のテスト計画またはテスト計画のセットのテスト動作	Test Plan のフィルターを変更します (既定 = すべて)。
過去 6 週間、8 週間、またはそれ以上の期間のテスト動作またはバグ アクティビティ	列の [ピボットテーブルのフィールド リスト] で、@@Last 4 weeks@@ または @@Last 8 weeks@@ を別の Set に置き換えます。
特定の期間のバグの有効性	Year Month Date のフィルターを変更します (既定 = すべて)。

ピボットテーブル レポートおよびピボットグラフ レポートの使用とカスタマイズの方法の詳細については、Microsoft Web サイトの次のページを参照してください。

• ピボットテーブル レポートを変更する方法

• Excel Services からブックを編集または削除する

• ブックを Excel Services に発行する

• SharePoint ライブラリまたは別の Web 上の場所にファイルを保存する

参照

概念

早期および頻繁なテスト

その他の技術情報

Excel レポート (アジャイル)

Excel レポート (CMMI)