LightSwitch でのコードの記述
アプリケーションのコードを記述するときは、コード エディターを使用します。LightSwitch アプリケーションに記述したコードのほとんどは、組み込みメソッド (つまり、エンティティ、画面、およびクエリのメソッド) にあります。たとえば、すべての画面には <ScreenName>_CanRun () メソッドがあります。ここで <ScreenName> はスクリーンの名前です。通常、ユーザーに画面を表示するアクセス許可があるかどうかを確認するために、このメソッドでコードを記述します。メソッドでコードを記述する方法の詳細については、「方法: データ イベントを処理する」、「方法: Silverlight の画面イベントを処理する」、または「方法: クエリ イベントを処理する」を参照してください。
さらに高度なシナリオでは、LightSwitch オブジェクト モデルを使用するコードを記述できます。たとえば、データの保存時に発生する同時実行の問題を処理するデータ モデルを使用するコードを記述できます。詳細については、「コードを使用したデータ関連タスクの実行」を参照してください。
Visual Basic または C# プログラミング言語を使用できます。両方とも同様に可能です。それは個人の選択の問題です。1 つのプロジェクトで Visual Basic と C# のコードを混在させることはできないため、プロジェクトを作成するときは、どちらかを選択する必要があります。
IntelliSense の機能
テキスト エディター以上の機能を持つコード エディターは、IntelliSense として知られている技術を使用して、入力時に関連情報を提供することで、コードの記述に役立ちます。IntelliSense には、コーディング タスクを簡素化できるいくつかの機能があります。これらの機能には、メンバーの一覧、パラメーター ヒント、クイック ヒント、入力候補、構文ヒントがあります。
メンバーの一覧
型または名前空間の名前をコード エディターに入力すると、有効なすべてのメソッド、プロパティ、イベントの一覧がドロップダウン リストに表示されます。リスト メンバーを表示するメソッドに記述されたコードの例を、次の図に示します。
メンバーの一覧
一覧をスクロールしたり、メンバー名の最初の数文字を入力して一覧内のメンバーへと移動したりできます。次に、Enter キーを押して、そのメンバーをコードに追加します。
パラメーター ヒント
メソッドがパラメーターを受け取ると、IntelliSense によって、パラメーターの種類、名前、必要なパラメーターの数など、パラメーターに関する情報が表示されます。関数がオーバー ロードされている場合は、次の図に示すように、すべての関数オーバー ロードをスクロールできる上下の矢印が表示されます。
パラメーター ヒント
パラメーターを入力すると、一覧に次のパラメーターが太字で表示されます。
クイック ヒント
識別子の上にマウス ポインターを保持すると、コード内の識別子の宣言全体を表示できます。次の図は、表示されるクイック ヒント ボックスを示しています。
クイック ヒント
入力候補
入力すると、IntelliSense で単語全体が入力されます。他の単語と区別できるだけの数の文字を入力したら、Alt + →または Ctrl + Space を押すと、単語全体が入力されます。たとえば、一覧に「Me.Button1.Te」と入力して単語をフィルター処理し、Alt + →を押して単語全体を入力できます。
次の図は、コード エディターにコードを入力したときに表示される入力候補一覧の例を示します。
入力候補
その他の IntelliSense 機能
キーワード IntelliSense では、コンテキストに応じて、使用可能なキーワードの一覧を表示できます。ファイル レベルで IntelliSense は、Imports や Option などのキーワードに使用できます。For および While キーワードなど、構文に基づいてフィルター処理を行う宣言レベルのキーワードの一覧も表示されます。
式リストは、さまざまな式を入力するときに表示されます。たとえば、変数に値を割り当てると、等号 (=) を入力した後に式リストが表示されます。
構文ヒントは、ステートメントの構文に関する情報を提供します。たとえば、キーワード Select を入力すると、使用する構文を示す Select Case <testExpression> が IntelliSense によって表示されます。
メソッド呼び出しの引数を、スコープ内での任意の式のコンテキストで入力すると、ローカル変数が、メソッド内の行の先頭で一覧表示されます。
透過的な一覧。IntelliSense リストに含まれる、参照する必要のある IDE でそのコードを見つけることができる場合があります。Ctrl キーを押して一時的に一覧を透過的にし、その下のコードを見ることができます。Ctrl キーを離すと、一覧が返されます。
フィルター処理の一覧を作成します。リスト全体を表示する代わりに、入力した文字で始まる単語のみが IntelliSense によって表示されます。たとえば、Dim printDocument As New Print の変数を作成し、「PrintDialog」と入力した場合は、"Print" というテキストで始まるメンバーのみが一覧に表示されます。これで、探している項目が見つかりやすくなります。一覧全体を表示する場合は、Ctrl + J キーを押します。入力を再開すると、一覧が再びフィルター処理されます。